評価：★★★★
コメント：ジャケットの妖しさ（時間と空間が妙な交錯をしているような、ある種の不気味さ？）にもまして、やっている音も異様なまでに妖しい(^^; ハービ・ハンコックの'73年作品。
（当時の？）ジャズというカテゴリから言えば、ぎりぎりそのエッジに引っ掛かっているという種類かも知れませんし、ハービーファンのみならず一般のジャズファンの見地からしても異色作と扱われているのかも知れません。
がしかし、私は次作、名作＜Head Hunters＞、に至る過渡的な作品としてH.ハンコックが自身の音楽性をひとまずこの時点で集約・総括する為にあるべき作品だったのではないかと思います。
暗く繰り返されるリズム、（今の耳からすれば）チープに響くシンセ類の音。しかし、間違いなくポリリズムの強調から次作への布石と見ることができると思います。
このミステリアスな感じ、どこか混沌とした全体像も個人的には大好きな範疇です(^^;
H.ハンコックの諸リーダー作の中ではあまり陽の目を見ない？作品かも知れませんが、前述した次作への布石という位置づけ的な価値も含めて、聴いて損はない作品と思います。
余談ですが、本作にも参加しているエディー・ヘンダーソン(tp)の同時期の諸作品を追いかけているうちに、本作と接触しました。この時期のE.ヘンダーソンの作品も実は大好きです。
収録曲：
1.Rain Dance
2.Hidden Shadows
3.Hornets
0 件のコメント:
コメントを投稿