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2005年3月20日
My Dear Life / 渡辺貞夫
リリース:1977年
評価:★★★★
コメント:'70s末からの一大フュージョン・ムーブメントの火付け役であり、リーダー的位置にもいた渡辺貞夫氏(fl、ss、etc..)の'77年作品。
フュージョンというカテゴリが後年になって「技術至上主義」だとか「軟派/無刺激」といった悪しき誤解を受けるに至ったのは、それこ、それら言葉を甘んじて受け入れなければならないような二束三文的な音がムーブメントに便乗して氾濫したからなのかも知れません。
ですが、本質的にフュージョンの言葉が示すものは「融合」であり、演奏技術を必要以上にひけらかす事でも、表面的な気持ちのいい音を追求するだけのものでもなかったはずです。
本作は氏のフュージョン期の作品ですが、東洋的な響きに導かれて始まる[1]や、若き日の'70年モントルージャズフェスで演じたこともある[3]など、技巧がどうのこうのではなく、ジャズから更に踏み出した新しい音楽としての表現を求める氏のバイタリティーが溢れています。
アフリカン/ブラジリアン・ミュージックやそのリズムへの傾倒もあった氏であるからこそのアイデンティティがそこに詰まっています。
当時、米での同ムーブメントを支えたリー・リトナー(g)、デイヴ・グルーシン(key、p)、ハービー・メイソン(ds)等など、渡辺氏のアイディアが本当にフュージョンした一作かと思います。
収録曲:
1.Massai Talk
2.Safari
3.Hunting World
4.L.A. Sunset
5.Samba Em Praia
6.Music Break
7.Malaika
8.My Dear Life
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