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2004年6月6日

Hi-Nology / 日野皓正


リリース:1969年
評価:★★★★
コメント:「何でこの作品に手を出したのか?」と訊かれれば「その手のネタ本を読んで興味を持ったから・・・」と身も蓋もない回答になります。

が、やはり琴線に触れる音がそこに在ったことに変わりはなく、やはりコメントしておこうと思わせてくれたからに他なりません。

ジャパニーズ・ジャズ(和ジャズ)を云々言う程、ジャズそのもを聴き込んでいる訳ではありません。

ですので的外れな部分もあるでしょうが、'60sから'70sへの境に録音された本作には、丁度、ジャズがクロスオーバーとして大きく変革して行くその姿をいい形で捉えていると思うのです。

電化マイルスを持ち出すまでもなく、本作に納められている音の全てが非常に素晴らしく、日野氏のtpも然ることながら、日野元彦氏の8ビートds、鈴木宏昌氏のel.pがその時期の胎動をしっかりと伝えています。

また、ここにある音が何故かしら非常に「ジャパニーズ・ジャズ」という雰囲気を醸している事もポイントかと思います。

自分にとってのジャズは「ビシッっと、カッコよくなくてはいけない」、という一点に集約されます。これまた非常にあやふやな表現ですが・・・

私の中ではイメージとしての'60s末の「音」が本作の「音」に殆ど直結しているのです。

'60sと書くよりも「昭和40年代」と書く方が俄然雰囲気が出ますがf(^^;

全てにおいて、カッコいいこと、この上なしです。
収録曲

1.Like Miles
2.Electric Zoo
3.Hi-Nology
4.Dupe
5.Snake Hip
6.Hakuchu No Shugeki-Theme

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