リリース:1996年
コメント:前作<Raised on Radio>('86年)から10年を経て後、まさにJourney黄金期のメンバーが再集結して作られた本作。
その前作がこれまで小生が聴いたもっとも新しいJourneyだったのですが、ある意味、<Escape>や<Frontiers>と続いてきた’80s初期からの鉄板スタイルを崩した少し違ったJourneyの未来を見たような(聴いたような)気にもなりました。
惜しむらくはスティーヴ・スミス(ds)やジョナサン・ヴァロリー(b)は既にバンドを去っていたという点です。
その「去りし面子」も揃えた本作ではありますが、これが先に進みかけたバンドを悪い意味で微妙に後戻りさせているような感じを受けるのは小生の身勝手というものでしょうか?
スティーヴ・ペリーのvoは未だ高音もよく伸びているし、ジョナサン・ケインのメロウなキーボードで柔らかさを出しつつも、スティーブ・スミスのdsはコレがかなりしっかりしているので楽曲がペラペラにならない・・・まさに’80s Journeyの鉄板ではあるのですが、’90sの後半になってのこのアプローチはちょっとなぁ・・・折角再集結したんだったら、前作から更に先のJourneyの姿を追求して欲しかったなぁ・・・と。
心もち、ニール・ショーンのgが弱めかなぁ・・・という点と、どこかで聞いたようなメロディラインやフレーズがちょろちょろと顔を出しているようにも聞こえ、何故か、それがちょっぴり悲しさにも通じたりして・・・
諸事情が重なり、結局、この黄金の面子も本作のみでの再会に終わってしまいました。「Journeyの旅は終わっていない・・・」な~んてシメ方はカッコつけすぎですが、実際、Journeyそのものは活動を続けている事は確からしいです。
ただ、'80sのイメージに縛られ過ぎた哀れなリスナー(=小生)はなかなか食指が伸びないのも確か・・・(汗)
閑話:
それにしても、ノーマルなアルバム作品(1枚)に16曲も入れられると・・・日本盤のみボーナス曲とかシークレットクレジットとか・・・どうだなんだろう・・・小生は幾らなんでも食傷気味になりましたがねぇ(苦笑)
収録曲:
1.Message Of Love
2.One More
3.When You Love A Woman
4.If He Should Break Your Heart
5.Forever In Blue
6.Castles Burning
7.Don't Be Down On Me Baby
8.Still She Cries
9.Colors Of The Spirit
10.When I Think Of You
11.Easy To Fall
12.Can't Tame The Lion
13.I Can See It In Your Eyes
14.It's Just The Rain
15.Trial By Fire
16.Baby I'm Leaving You
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