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2015年1月31日

はっぴいえんど / はっぴいえんど

リリース:1970年
コメント:(2014年の)年末に NHK BSで放送された「名盤ドキュメント」。ご覧になった方も多いかと思いますが、なにぶん、これまで”はっぴいえんど”の音を聴いた事がないという小生のような人間にとっては、非常にインパクトのある内容でした。

以前、某師匠ページをつらつらと読んでおりました時だったでしょうか、「日本語ロック論争」といった類の記載があったのが目に留まりました。

何でも、この論争でやり玉に挙がったのが”はっぴいえんど”だったとかで、内田裕也氏(ところで最近のTVCMでの扱いは酷いなぁと...(^^;)が「日本語によるロック的アプローチの限界、世界で通じる上では英語であるべき」といった論陣を張り、はっぴえんどのアプローチにダメを出した...みたいなところが話題になったそうで。

その論争で、内田氏は[1]についても「[春よ来い]にしたって、よく聴かなきゃ何言ってるかわかんねーだろ?」というロジックで、日本語イデオムをロックの形式に乗せるのは無理だと言っていたようです。

冒頭のTV番組の中ではっぴいえんどのメンバー(多分、松本氏だったか細野氏だったか)が、「裕也さんは世界を相手にするという視点で考えていて、一方、僕らは日本語による表現世界を極めたかった。

つまり、論争のベクトルは必ずしも合っていなかった訳で、裕也さんの論が善い悪いという事でも、はっぴいえんどが世界で通用するか否かという事でもなかった...」なんて事も言っていました。

番組の柱は「<風街ろまん>のマルチ録音テープが見つかった」という事で、元メンバーがスタジオに集い、テープを聴きつつ当時を回顧したり...みたいな構成でした。

#奇しくも放送日の12月30日は大瀧氏の命日でしたね...

ともあれ、はっぴいえんど素人からすれば、良くも悪くもそうした時代の中で日本(語)ロックの礎として崇められる?作品について何かとっかかりがあればずるずると行けそうな気がしておりましたので(^^ しっかりTVを視聴後、すかさずオンラインCDショップではっぴいえんど作品×3をポチッとしたのは公然の秘密です(^^

世の評判は別としても、小生個人はやはりこうした作品を先ずは真摯に耳にして、自らが勝手に張った「日本語圏ロックだめだめ論」バリアを解く起爆剤にでもなればという思いで対峙しております。

当然ながら時代的な匂いがありますから、ロックといっても’60s-‘70s初期の米国?の潮流をかなり取り込んでいるように思えますので、’80s育ちの耳にすんなりと馴染む…とは思っていません(^^;

それでも、そうした時代の音を聴かない訳でもありませんし、何より、この人たちのやり通したことがその後の日本語ロックへの大きな布石となったのであれば、それだけでも対峙すべきものだと思っています。

#ってことは、公平性の観点から内田裕也氏の一派?の
#音も聴くべきなのかしらん?

アルバム・オリエンテッドな作品なので、その中の楽曲を取り出して意味があるものでもないのでしょうが、[1]と[10]は他と比して頭一つ分くらいは抜きに出ていたかなぁと思いました。

特に[1]では、あのファズギターの音に続いて、お正月と云えば〜♪なんて歌詞が飛び出てきて、何ともエキセントリック!加えて、「加留多をしていたものです」のセンテンスをあんな具合にメロに乗せるとは…(あ、ここかな、内田氏が噛みついていたところは(^^)
収録曲
1. 春よ来い
2.かくれんぼ
3.しんしんしん
4.飛べない空
5.敵ーサナトスを想起せよ
6.あやかしの動物園
7.十二月の雨の日
8.いらいら
9.朝
10.はっぴいえんど
11.続はっぴーいいえーんど

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    私もあのBS番組で今まで知らなかった情報を得て、
    記事移設時に書き直そうと刺激になったのですが、
    目賀葵さんが遅かれ早かれ「はっぴいえんど」に
    到達したというのは、きっと今がそういう時なんですよ。
    最近はっぴいえんどのCDも中古屋さんには
    必ず置いてありますので、きっと名盤の類で買って
    ピンと来ないという事で若い人が簡単に
    手放しているんでしょうけど、今は不幸にもその良さに
    気づかなくてもいつか又その時が来て手に取る機会が
    あれば良いなと思います。
    内田裕也氏の一派は今じゃないと思います(笑)
    (きっと時がくれば興味の枝葉も自然とここに到達すると
    思います)
    はっぴいえんどを起点とした枝葉は無数に広がるので
    (私は細野ワールドにはまって妙なアンビエント物に
    突進んでしまいましたが)ひとまず、はっぴいえんどが
    パクったバッファロー・スプリングスフィールドを
    聴いてみてはいかがでしょうか。
    3枚目のHAPPY ENDを聴いた後は
    リトル・フィートが気になるかもですね。
    いずれにせよ興味の枝葉が伸びてこんがらがると
    収拾が付かなくなるので要注意です(笑)

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    1. コメントありがとうございます。

      バッファロー...は番組内でも言及されたいたので、
      ちょっと興味を覚えました(手元に1枚だけある
      のですが、例によって...猛省)。

      今は、その番組の主軸でもあった<風街ろまん>
      の(CDの)封を切って、その音を楽しんでいる
      ところです(照)

      近々、拙ブログに掲載しようと思いますので、
      またご意見いただけると幸いです。

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