リリース:2001年
コメント:この方、名前と顔はもちろん記憶にあるものの、記憶の形成に役立ったのは(ビートたけしが刑事役で主演した)TVドラマで、刑事部屋の庶務係?的な役で「お通夜」ってあだ名を連呼されていた姿...
はたまた、「お尻だって洗ってほしい」のあのCMでである事には間違いありません(^^;
何れにせよ、フツーの歌謡曲歌う人ではないし、かといって当時聞き始めていた洋楽の周りにも属するものは無さそうで...
もっと言えば、なんか変だし、危ない人なんじゃないか...みたいな、子供にありがちな「異質なものを排除する」本能?によって、全くこの方の活動なり楽曲なりは知らないまま現在に至りました。
正確には、[2]や[4]は断片的ながらもメロディには聞き覚えがありましたが、まぁ、その程度のレベルですから、全く知らないといっても言い過ぎではないと思います。
「で、なんで今頃これに手を出してるのか?」と貴兄の素朴なご質問もあろうとは思いますが、そうですねぇ〜...きっかけになったのは、やはり無料動画サイトで偶さか目にした(歌だけに限らず)幾つかの映像でこの方に対する印象が変わったから、という事でしょうか。
そのパフォーマンス時のルックス等、人によっては引いてしまうこともあるでしょう...が、その実、歌詞に目を向けると「ん?この人、結構インテリじゃないのか」と思わせる節がいくつも見つけることができます。
#"シュトルム・ウント・ドラング"なんて言葉、
#アナーキーなインテリ文学少女っぽいですよね
#(Disc2-2より)
加えて、今いまの自分耳で対峙すると結構イイ感じに響いてくるから始末に負えません(^^
エレポップと言うのか、テクノポップと言うのか、それもなかなかのクオリティだし、メロだってよくよく聴けばかなり上質ではないかと思うのです。
選曲はゲルニカ、ソロ、そしてヤプーズから引っ張ってきていますので、それなりに戸川純を俯瞰するにはいいのではないかなと。
敢えて言えば、ゲルニカ名義からの楽曲に関しては作曲の大半を手掛けている上野耕路氏のセンス(と言うより、演出かな)にイマイチ「ええなぁ」と思える割合が少ない点と、ゲルニカというフォーマットに於いての戸川純がボーカル以上の存在価値出し切れていないと言いますか、(他のフォーマットに比べて)おとなしい感じなのが惜しいかなと。
久し振りに訪れた中古レコード&CD市@池袋にて見かけてフラフラと入手しましたが、いやぁ〜、30年来の誤解?が氷解した様な感じです。
自殺未遂以降はメディアへの露出はほとんどなくなったようですが、現在もライブ中心で活動はされている様子。
収録曲:
[Disc 1]
1.銀輪は唄う
2.玉姫様
3.パンク蛹化の女
4.レーダーマン
5.極東花嫁
6.好き好き大好き
7.バーバラ・セクサロイド
8.キスを
9.肉屋のように
10.ラブ・クローン
11.コレクター
12.ロリータ108号
13.セシルカット
14.磁力ビギン
15.集団農場の秋
16.パノラマ・アワー
17.輪転機
18.電力組曲 a.ダムの唄 b.電力の道筋 c.電化の暮らし
19.髑髏の円舞曲
[Disc 2]
1.私は孤高で豪華
2.憤怒の河
3.棒状の罪
4.鉄の火
5.My God
6.大天使のように
7.地球ゴマ
8.ノンシャランに街角で
9.海底トンネル
10.或る雨の午后
11.青銅の軟体
12.夢の端々
13.陸標
14.星の流れに
15.東京の花売娘
16.リボンの騎士
17.夜が明けて
18.バージンブルース
19.吹けば飛ぶよな男だが
20.リズム運動
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