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2006年5月8日
Mingus / Joni Mitchell
リリース:1979年
評価:★★★★
コメント:ジョニ・ミッチェル(g,vo)というアーティストについては、その名前だけなら二十年前から知ってはいたものの、全く関心はありませんでした。
ヒットチャートを賑わすタイプの人ではないですし、何と言いますか、芸術家肌的な雰囲気が(小生にとって)「敬して遠ざける」といった一種の障壁になっていたようです。
一方、ここ5、6年来、ジャズの面白さに惹かれるようになり(王道的ではないものの)色々な人の作品を聴いてきました。
その中で最近俄然面白く思えてきたのがチャールズ・ミンガスだった訳です。
数十年の時間を経て、ようやくこの作品に手を出し、そして・・・打ちのめされました。
J.ミッチェルとC.ミンガスのコラボレーションの予定が、C.ミンガスの死去により、図らずも追悼作品の体裁になったのは周知のところですが、J.ミッチェルの想いの深さ、震えるようなvo、ポップスや
ロック的なアプローチではまず出てきそうに無いコード進行の妙。
どこを切ってもこの人の素晴らしさが味わえるのではないでしょうか。
ジャズ的なアプローチは本作前からも出現し始めていたようですが、より明確に方向性とメッセージを備えた本作はやはり名盤かと。
無論、腕利きのミュージシャンがバックを支えている点(ジャコ・パストリアス、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ピーター・アースキン他)は非常に大きい訳ですが、ここまでの作品に仕上げるにはかなりのエフォートを要したはず。
何れの世界でも「たら/れば」は禁句であることを承知の上で言えば、やはり「共演」して欲しかったですよね。
収録曲:
1. Happy Birthday
2. God Must Be A Boogie Man
3. Funeral
4. A Chair In The Sky
5. The Wolf That Lives In Lindsey
6. I's A Muggin'
7. Sweet Sucker Dance
8. Coin In The Pocket
9. The Dry Cleaners From Des Moines
10. Lucky
11. Goodbye Pork Pie Hat
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