コメント内の表記について
アルバム名の引用は<・・・>で、曲名の引用は[・・・]で囲むよう心掛けています。また、邦人アーティストは日本語で、海外アーティストはアルファベット表記を心掛けています。
ラベル付けされていないアーティスト等について
ラベル付けされていない記事(アーティスト)の検索には、左上にある検索フィールドを利用してください。

2006年5月20日

Weird Nightmare: Meditations on Mingus / V.A.


リリース:1992年
評価:★★★★
コメント:これまでの情報ストックが無いもので正確なところは知らないのですが、ハル・ウィルナーその人の前衛的な感覚が尋常ではない事はよく判ります。

以前、アナログ2枚組でリリースされていた<That's the Way I Feel Now: A Tribute to Thelonious Monk>でこの人の名を知った訳ですが、本作はチャールス・ミンガスへの最大級のトリビュートであり、1) パフォーマーの組み合わせの妙、2) 使っている楽器の妙、といった部分で、まさに「悪夢的」な様相を呈しています(^^;

色んなジャンルから名の知れたアーティストを引っ張って来ただけ、変てこな楽器を使ってるだけ、といった部分だけをクローズアップすると、本作は「イロモノ」的にしか見られないと思います。

が、インナーリーブにあるH.ウィルナー本人のコメントを一読すれば、本作を企画し実現するまでの過程が単なる独り善がりのスタンドプレーではないことが読み取れます。

ビル・フリーゼルが、ヘンリー・スレッギルが、ロビー・ローバートソンが、エルヴィス・コステロが、ドクター・ジョンが、キース・リチャーズが・・・実際には悪夢と言うより幻想的。

ジャケットのイメージそのままに、どこか深い深いところで奏でられている異端の音楽会・・・って感じです。

正直、全ての方にお勧めするのはキツイ内容です。「幻想」とか「異端」といったキーワードよりも、チャールズ・ミンガスの世界がどのように再構築されたか?なぁーんて所が気になる方には面白い作品ではないでしょうか。
収録曲
1.Canon, Pt. 1
2.Meditations on Integration
3.Canon, Pt. 2
4.Jump Monk
5.Weird Nightmare
6.Work Song
7.Self-Portrait in Three Colors
8.Purple Heart
9.Tonight at Noon
10.Gunslinging Bird [If Charlie Parker Were a Gunslinger, There'd Be a]
11.Weird Nightmare Interlude
12.Reincarnation of a Lovebird/Haitian Fight Song Montage
13.Open Letter to Duke
14.The Shoes of the Fisherman's Wife Are Some Jive Ass Slippers
15.Oh Lord, Don't Let Them DropThat Atomic Bomb on Me
16.Eclipse
17.Pithecanthropus Erectus
18.Freedom
19.Weird Nightmare (Reprise)

0 件のコメント:

コメントを投稿