リリース:1979年
コメント:手持ちのホール&オーツ作品の数とレビュー数が合っていないのが気になりまして...正直、'90s以降の数作品については既に手放してしまっているものもあるのですが、ちょっと整理の意味も兼ねてチェックしましたところ、まずは本作が未レビューでした。
原点回帰ではありませんが、まぁ、少し自身にとって聞きやすさを優先したレビューも良かろうと本作をチョイスしてみました。
因みに、手元にある本作は高校生の頃に入手したアナログ盤なのですが、新品で買って数回しかプレーヤーに乗せていないハズで、今確認してもほぼピッカピカですw
元が貧乏性なもので、レコードを何度もプレイすることで痛むのが嫌だったのです(実際、個人視聴のレベルで擦り切れを起こすほどの聴き込みって、どれくらいのプレー回数が必要なのか知らないのですが)。
で、新品で買ったレコードは即カセットテープにダビングして、レコード自体はほぼ2度とターンテーブルに乗る機会がなく、本作なども何十年ぶりにジャケットから出してみましたが、傷一つ見当たりませんでした。
#ただ、視聴には影響しない程度の小さなカビ?っぽいものは着いてはいました。
前作にあたる<Along the Red Ledge>から1年そこそこでリリースされた本作では、引き続きデヴィッド・フォスターがプロデュースを担当しているのですが、前作がAORチックに比重が掛けられていたとすれば、本作はアルバムの邦題となっている<モダン・ポップ>という言い回しがよく似合っているのではないでしょうか。
モダンという部分に意図されるのは、恐らく当時台頭し始めたブリティッシュニューウェイブへの意識なのかも知れないと思うのは小生だけでしょうか?
A-2やA-5でのシンセの音色とベースラインの跳ね方を聴けば誰もがその点を少なからず感じられるのではないかと思います(でも、やっぱりH&Oノリと言いますか、その色がうまく乗っかるんですね)。
そうした新しい感覚という点では前半(A面)よりも後半(B面)の方に顕著に出ているのではないかと思います。
そうそう、前作ではロバート・フリップ翁が客演していたのでしたねぇ...交流はD.ホールのソロアルバムでも行われていますし、D.ホールがフリップ翁のそれにも顔を出している等、なかなか興味深い点があるのですが、そうした交流からの着想なのか、B-4(インストルメンタル)あたりが何ともH&O風プログレッシブとも呼べなくもないような(^^;
ただ、そのまま次曲へとなだれ込んでゆく体裁になっているので、単に長いイントロととられてしまいがちかも知れませんが。
様々な試行錯誤を経たH&Oがブレイクを果たすのに本作以降、そう長い時間が必要たった訳ではありませんが、様々な方向性を探りつつ楽曲が展開できるノビノビ感はなかなか素敵ではないかと思います。
収録曲:
A-1.The Woman Comes and Goes
A-2.Wait for Me
A-3.Portable Radio
A-4.All You Want Is Heaven
A-5.Who Said The World Was Fair
B-1.Running From Paradise
B-2.Number One
B-3.Bebop/Drop
B-4.Hallofon
B-5.Intravino
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