リリース:1980年
コメント:たまに「掘り出し物」を求めて覗く西池袋の古本屋では音楽(CD、アナログ諸々)も扱っており、店頭のエサ箱(LP一枚300円(笑)からピックアップした一作です。
正直、イーグルスにせよ、POCOにせよ体系として聴いていないので、この方、ランディ・マイズナーの良さとか、貢献度などなどについてはよくは判っていません。
ただ、(現場で)ライナーを引き出してザッと読んだ時に、エリック・カズが作曲の大半にクレジットされているのが気になりました。
小生、その作品は未視聴なのですが、SSWとして<If You're Lonely>('72年)や<Cul De Sac>('73年)といった作品がかなり高評価であるといった情報が思い起こされた、という事もあり「えいやっ」で入手した次第です。
#「えいやっ」と思わずとも、僅か300円なのですがね(爆)
R.マイズナーの出自からすれば当然ともいえますが、いわゆる、ウエストコーストロック、ロック化か顕著化する前のイーグルス辺りの音とシンクロしてしまいそうな感じの楽曲が配されています。
A-1のミドルアップテンポな感じなど、まさしくイーグルスっぽさ全開...と言ってしまってはR.マイズナーには却って失礼かも知れませんがね(^^; 続くA-2.は優しいメロとシンプルなバッキングが何ともメロディックなSSWの王道を行くような作りで、これも個人的にはイイ感じの一曲です。
ライナーによれば、最もE.カズ的な匂いが強い一曲、となっています。なので、この辺りが「響け」ば、E.カズ作品にリーチしてみ失敗しない可能性が高い、と理解しましたw
A-4では小気味の良いロックナンバーで、デュエット相手にはキム・カーンズを招聘しています(これがきっかけなのか知りませんが、K.カーンズは翌年<Mistaken Identity>で大ヒットをかっ飛ばしますが、E.カズはそこにも絡んでいました)。
後半も変化を入れつつ、B-1では旧友であるドン・ヘンリー&グレン・フライがボーカルとしてゲスト参加しており、曲調とも相まって「イーグルス再び...」みたいなテイストを出しています。
'80s洋楽に育てられた小生がD.ヘンリーやG.フライの名を知るのは、勿論彼らがイーグルメンバーであった事もありますが、イーグルス解散後も'80sに商用的なヒットを多く放っている点にあります。
これにに比して、R.マイズナーはそうした場からはちょっと遠いところで粛々と自らの思う音を作っていたのでしょうかね。
本作からの広がりはちょっと厳しいかも知れませんが、B-4は元同僚(笑)であるリッチ・フューレイの作品であり、とてもいい感じの曲なので、あながちPOCO攻めもイイかもしれないなぁ〜なんて(笑)
収録曲:
A-1.Hearts On Fire
A-2.Gotta Get Away
A-3.Come On Back To Me
A-4.Deep Inside My Heart
A-5.I Need You Bad
B-1.One More Song
B-2.Trouble Ahead
B-3.White Shoes
B-4.Anyway Bye Bye
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