リリース:1983年
コメント:ジャケットを見れば一目瞭然?ではありますが、モロに'50sポップスの味と香りを詰め込んだバブルガムポップスな作り。
こうした「狙いを定めて作られた」作品ですら、'80s好きにとってみればやはり外せない一品である訳です(笑)
ジャケでも七変化?のコスプレを披露しているのが本作の主人公であるトレイシー・ウルマンその人。
美人というよりはチャーミングでユーモラス、そして演技慣れした感じが強いのは、彼女の出自が舞台(ミュージカル)を起点にしているからでしょか。
'70s後期にBBC(英国国営放送)のTVシリーズ「マッケンジー」に出演してから人気を博し、大好評を得た「スリー オブ ア カインド」では脚本から衣装まで全ての責任を彼女がマネージするという条件で出演依頼をのんだという才女でもあります。
その後ポップシンガーとしての活躍の場を得る事になりますが、行きつけの美容院で隣に座った婦人が彼女のファンで、話が弾んだ挙句に婦人の夫に紹介するという流れに...で、その夫という人が本作のレーベルであるスティッフ・レコードの社長さんだったという、何ともわらしべ長者顔負けの出世譚。
シングルカットされた[A-1]のPV(プロモーションビデオ)も印象に残っていますが、小生としましては[B-3]のPVの方でしょうかねぇ ...確か出てましたよね?ポール・マッカートニーも(笑)
実は、P.マッカートニーが主演したあの悪名高き映画<Give My Regards to Broad Street(邦題:ヤァ!ブロードストリート)>に彼女T.ウルマンが役者として出演していたのですね。で、お礼返しとばかりにこちらのPVにP.マッカートニーが出てきた、という顛末(いやぁ、どこまでも強運を引き寄せるなぁと)。
もとい、そんな彼女のアルバムですからカラフルでポップな楽曲がてんこ盛りになっており、'80sに懐かしむ'50sというコンセプトも、まぁ、安直と言えなくもありませんが、流石に(T.ウルマンの)歌自体がしっかりしているため、安心して楽しめます。
#ミュージカルでの経験が活きているのでしょうね。
収録曲:
A-1. Breakaway
A-2. Long Live Love
A-3. Shattered
A-4. Oh! What A Night
A-5. (Life Is A Rock) But The Radio Rolled Me
B-1. Move Over Darling
B-2. Bobby's Girl
B-3. They Don't Know
B-4. (I'm Always Touched By Your) Presence Dear
B-5. You Broke My Heart In 17 Places
B-6. I Closed My Eyes And Count To Ten
0 件のコメント:
コメントを投稿