リリース:1996年
評価:★★★★
コメント:いつの頃からか、ギターを聴くときのポイントというか着目点が「スピード&(スーパー)テクニック」から「フィーリング&メロディ」にシフトしている自分に気がつきました。
無論、これはそのまま(特にその傾向が顕著な)HM/HR系のギターの否定につながるものではありません。
しかし、エリック・ゲイル氏やデヴィットT.ウォーカー氏、昨今のジョン・トロペイ氏などのプレーを好んで聴くに連れ、ほぼ無条件に彼等(のプレー)を受け入れてしまうのも事実です。
そういう結構、極端な(^^;嗜好性がある私にしてみれば、このポール・ジャクソン.Jrという人も同列になります。
本作にて、お洒落なリズムの上を軽やかにギターを歌わせていくプレーは、このままエンドレスでCDを回し続けていたくなるほど。
セッション・ギタリストとしては「多くを語らない=派手なソロなど取らない」氏ですが、ソロ名義ではその才を遺憾なく発揮しています。
陳腐な形容ですが、「大人のギター・アルバム」って感じです。
アルバムの性格(メジャー・プレーヤーとの共演スタイルです)上、大挙して参加している実力派プレーヤーに埋もれることなく、「個」を見事に表現しているP.ジャクソン.Jrは流石です。
収録曲:
1.Da Boardwalk
2.Reunited
3.Wild Beneath My Strings
4.Soulful Strut
5.People Get Ready
6.Knighttime
7.Where Is the Love
8.Let's Start Again
9.End to a Perfect Day
10.Short and Suite
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