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2006年3月13日

World Expansion / Steve Coleman


リリース:1986年
評価:★★★★
コメント:例えば、この作品をCDプレーヤーにセットして[1]や[6]から再生したら、何の情報も持たないリスナーには「ロックかちょっと洒落たファンク・グループの作品」だと思われるかも知れません。

個人的なM-BASEの理解というのは、黒人音楽の包括的な吸収/解体/再構築といったプロセスと、そのプロセス内に新たなアイデンティティを見出す、と言った感じなのかなと思っています。

そのM-BASEの旗手と称されるスティーブ・コールマン(as)率いるファイヴ・エレメンツの2ndとなる本作では、まさに何モノにもとらわれず自らの目指す新たなブラック・ミュージックの姿を求める試行の数々があります。

新たに参加しているD.K.ダイソン(vo)も非常に楽曲とマッチしています。

無論、M-BASEの歌姫(?)カサンドラ・ウィルソンも[3]、[4]、[9]で活躍(妖しげなムードの[4]は個人的なイチおし)。

個人的なイメージでは、アルトサックスは柔らかさや華やかさに勝る楽器だと思うのですが、時としてS.コールマンのブロウイングにはtsのような力強さや勢いを感じる部分が少なくありません。

この辺りの「味」("面白さ")がS.コールマンにのめり込む一因になるやも知れません。
収録曲
1.Desperate Move
2.Stone Bone Jr.
3.Mad Monkey
4.Dream State
5.Tang Lung
6.Yo-Ho
7.And They Partied...
8.In the Park
9.Just a Funky Old Song
10.Urilai Thrane
11.To Perpetuate the Funk
12.Koshine Koji
13.Tlydor's Bane
14.Park, Pt. 3
15.Fire Theme (Intro)

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