リリース:1977年
評価:★★★★
コメント:言わずと知れたビッグネーム、ホレス・シルヴァー(p)の'77年作品。
何と言いますか、素晴らしい作品だと思うのです。
いえ、素人耳でありジャズ評論家でもない私のコメントですから、その筋のプロの方の視点/観点ではありません。
加えて言うなら、当時においての本作の評価たるやB級そこそこだったとか・・・
しかし「何を聴きたいのか」を求めるのがリスナーの自由であるのと同時に、「何を作りたいのか」はアーティストの自由でもある訳です。
本来の陽性とアフリカン/ネイティブ・アメリカンといった音楽ソースを織り交ぜた本作は確かにファンキーではある訳ですが、そう言った根源的な音を(あまりシリアスになり過ぎる事無く)展開する手腕、聴かせるセンス、更には今の時代において(H.シルヴァーの窺い知らぬ所でしょうが(^^;)再評価される点を併せてみると、何ともイイ感じの作品なのではと思います。
アフリカン・アセンションと銘打たれた[1]-[3]の流れ、名手アル・フォスター(ds)とロン・カーター(b)が支えるベースラインは、時に心を高揚させ、時に抑圧的にも響きます(加えてコーラス隊がそれを一層盛り上げます)。
H.シルヴァー向けの「聴き方」があるのか否か知りませんが、少なからずこの作品に出会えた事には感謝しています。
収録曲:
1.African Ascension: The Gods of the Yoruba
2.African Ascension: The Sun God of the Masai
3.African Ascension: The Spirit of the Zulu
4.The Great American Indian Uprising: The Idols of the Incas
5.The Great American Indian Uprising: The Aztec Sun God
6.The Great American Indian Uprising: The Mohican and the Great Spirit
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