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2013年8月10日
We Can Fall in Love / 笠井紀美子
リリース:1976年
コメント:ジャズ/フュージョン系を渉猟していた頃にタッチした作品<Butterfly>('79年)、そう、ハービー・ハンコック等と一緒に演(や)った作品です。
それで初めて笠井紀美子氏の声を聴き一発昇天してしまい、その他の作品も何か聴いてみたいなぁと常々思っていました。
入手できた本作ですが、以前と同じような感じを期待したところ、それとはまた別のテイストを味わうことができ、それはそれでういれしい誤算(?)とほくそえんでいます(^^;
確かに同じようなエレクトリックな味付けではありますが、所謂、明るく跳ねるという感覚ではなく、大人びた艶やかさが強く出ているという点と、スマートなバックの演奏(ギターカッティングやストリングス、ホーンアンサンブル etc)が何とも洒落ています。
それでも、洒落すぎて、スマートすぎて・・・という、ナイトキャップミュージックとかラウンジ・ミュージックに類するものでは断じてなく、けっこうなグルーブで黒っぽさもかなり滲み出ています。
[3]は言わずと知れた?レオン・ラッセルヒット作の1つ(むしろ、ジョージ・ベンソン版でお馴染みでしょうか(笑)、[2]や[6]にはテニソン・スティーブンスの名前があります。
[1]は笠井氏自らのコンポーズとのことですが、何ともイイ具合の揺れではないですか!また[7]でのミュートしたtpのエレピの絡みは非常にドープな感じさえあります(トリップしそうですよ(笑)
なるほど、この延長線上に<Butterfly>が来ても違和感はないですね。
'70sに「エロカッコいい」などと言う陳腐な言い回しがあったとは思えませんが、まぁ、このジャケから匂立つ艶やかさもご堪能ください(^^; (因みに撮影は篠山紀信氏との事です)
プロデュースにはテオ・マセロの名前がある以外、CDのライナーには何も記載されていませんので、各プレーヤーについては良く判りませんm(_ _)m
収録曲:
1. WE CAN FALL IN LOVE
2. LOVE DON'T LOVE NOBODY
3. THIS MASQUERADE
4. GOD BLESS THE CHILD
5. BEING IN LOVE
6. ALONG THE NILE
7. TODAY,TOMORROW
8. AND MORE THAN YESTERDAY
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