いつも髪の毛を切りに行く店の店長が音楽好きで、いつぞやパンクの話題になった際にこのグループの名前が出てきました。
あまりパンクロックそのものについて興味をもって青年時代を過ごしてこなかった小生は、前述のグループの音についてさえ、触れたのはここ十数年ではないかと(つまり、三十代後半まではパンク聴いてなかったって事ですね(^^;)
で、店長のお勧めは<Machine Gun Etiquette>という作品なのだそうですが、ともあれどこかの中古屋で見かけたら入手してみるか…程度の思いでいたところ、作品は違いますが本作が安値で放置されていたのでエイやっ!で入手してみた次第です。
そもそもパンクを聴いてこなかったのは、1)イキって(関西弁で”意気がる”の意)ラディカルなメッセージを煽るだけ、2)(音楽的な)テクないくせに、3)それを紛らわすためにステージで過激な(音楽とは関係無い)行為をやる…といった点が子供ながらに許せなかった事にあります(笑)
ともあれ、長じてからは諸々の誤解も氷解したとは思っていますが、今この作品の音を聴いてそれほどグッとくるものはありませんでした。
まぁ、初見のパンクバンドの、それもライブ盤を聴いて「解った」と言う方が怪しいのだろうと思いますが...まぁ、わずか30分足らずの録音で11曲ですから、ほぼ3分未満の演奏を勢いに任せて続けているので、多分、多少でも彼らの楽曲について知見がないと辛いなぁと。
もちろん、それがパンクの真髄だ、ライブの本質だ、と言われればそうなのかも知れませんが、直線的なエイトビートだけで突っ走られるとねぇ…
某大手通販サイトの同作品レビューでは高評価されているので、やはりパンクの勢いをオンタイムで聴いていた方々の印象はすごくいいのかも知れませんが、疾走感とか荒々しさと言った文言が程のいい「ごまかし」に成りかねないようにも思えます。
因みに、ライナーノートにあった文面には、「J.ロットンの粘っこいボーカルとニヒリズムに満ちた歌詞でピストルズが、そのレベルロッカーたる姿勢でクラッシュが、挑発するラディカリズムでストラングラーズが、それぞれ体現したパンク精神を、ダムドはその音の持つ純粋な力で表そうとした云々」とありました。
って事は、少なからず、同じような(パンク)グループであってもこの方々はメッセージ性とか社会・聴衆への扇動とかでアイデンティティを出したのではなく、音そのものを前に出していたという事なのでしょうかね。
確かに、ここでの雰囲気は取り立ててパンク云々と言われなくとも、ごくシンプルな形で突っ走る純粋なロックンローラーって感じもします。
ともあれ、こうした1枚切りでバンド全体を俯瞰できたとは思っていませんので、機会があれば<Machine...>でも入手してみるようにします。
収録曲:
1.Love Song
2.Second Time Around
3.I Just Can't Be Happy Today
4.Melody Lee
5.Help
6.Neat Neat Neat
7.Looking At You
8.Smash It Up Parts 1&2
9.New Rose
10.Plan 9 Channel 7
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