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2016年9月25日

教訓 / 加川良

リリース:1971年
コメント:以前聴いた、なぎら健壱氏の作品の中に収められていた[教訓Ⅱ]という楽曲が、この方の作品[1]のパロディだと知り、何となく聴いてみようかと動画サイトで先ずは視聴。

正直に言えば、最初これを一聴した時にどうもこの歌詞と言うか、考え・思想が小生には物凄く抵抗がありました。

小生が保守派だからという事もあるのでしょうが、何でもかんでも「自分」とか「個」を一位に置いて、全体や公を否定しにかかるそれが非常に身勝手で幼く思えるからです。

タイトルだけ見るとそうは思えない[5]にしても、言わば”反語的”といいますか、戦争に至る過程とか戦争そのものをチャカしている訳で。

申し上げるまでもなく、小生は戦争肯定論者ではありませんし、リベラルを全否定する訳でもありませんが、それにしても当時のシラケ世代がこうも日和っていたのかと、生々しく歴史というか時代を認識する事が出来ました(イイ意味で)。

#尤も、小生とて四十越えるまでは似たような
#考え方だったかも知れませんがね(苦笑)

そんな出だしでしたので、わざわざ入手するまでもないかと思ったのですが、一方で「音楽って、そんな事で聴く・聴かないを決めていいものかしらん」という自問もあり、結局、例によって安値?で棚に並んでいたのを見つけてしまいまして...やはり手が(笑)

小生のこれまでの少ない日本フォーク系アーティスト視聴歴に照らし合わせると、この方の歌い方が(声質もあるでしょうが)とってもフォークらしくない(笑)感じが致しました。

テナーまではいかないのでしょうが、割かし低くてウォームな感じがするところが、ロック寄りとまでは言いませんが、そうした感じのフィールドでも行けそうな気がしました。

違う作品でははっぴえんど辺りのメンツとも絡んでいるモノもあるらしく、ちょっと様子を見ながら掘ってみるかなと思います。
収録曲
1.教訓Ⅰ
2.できることなら
3.悲しい気持ちで
4.夜明け
5.戦争しましょう
6.その朝
7.求めます
8.妹に送る唄
9.あきらめ節
10.赤土の下で
11.ゼニの効用力について
12.伝道

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    はっぴえんどつながりで妙な物に手を出しましたね(笑)
    加川さんはURCの社員で高田渡のマネージャー業を
    やってるうちに見よう見まねで歌い始めて歌手に
    なったという変わった経歴の人でアルバム内容は
    当時の安保闘争後のしらけ世代を代表する内容で

    教訓Ⅰについての加川談
    「当時はベトナム戦争がありましたから反戦の歌だと
    思われがちですけど、ほんとは命の歌。
    生きているからこそ良き人と出会っていい時間を持てる
    生活も大笑いも大泣きも…
    年取るってそんな悪いもんじゃない。
    命は一つでも100回生きたという人もいるでしょうし。
    やっぱ生きてないといかん、という歌ですから。」
    とのことです。

    アルバム発売ごとにマイルドになって行くなぁという
    印象だったのですが1996年に有山じゅんじと組んで
    突然リリースされたセルフカバーアルバム
    「ROCK」は今までの面影が全部ふっとぶ
    完全ロックだったので目が点になりました(笑)

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    1. コメント ありがとうございます。

      只今、はっぴいえんど、細野さん周辺はストライクゾーンを広くして
      待っておりますw

      音楽を楽しむのにあまり主義や思想は持ち込まないようにします。
      本作もスルーしてもいいか、、と思いながらも、聴かない事の
      もったいなさ?を天秤にかけ、やはり貧乏性なので聴くだけ聴こう
      と相成りました。で、また裾野は広がってゆく、とw

      因みに、加川氏の「やぁ。」という作品を(アナログですが)最近
      立ち寄った中古レコ販売会で入手済みでして、ただしこちらは、
      中川イサトさんがgで全面協力?しているという情報を得たモノで...
      はい、イサトさんメインです(苦笑)

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