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2016年9月26日

ごはんができたよ / 矢野顕子


リリース:1980年
コメント:バックにはYMO(坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏)、大村憲司らを据えて制作された通算6枚目(スタジオ盤としては4作目)。

ファーストアルバム<Japanese Girl>が'76年ですから、今年で丁度40年。単純の最初の10年を"初期"と捉えれば、その初期作品群群の中でも一二を争う好盤が本作では無かろうかと思うのです。

個人的には前半の一連の流れが何とも言えずビューティフルでして、特に後年になって様々なアーティストにカバーされております[1](元はアグネス・チャンに提供された作品だったとは...)、コケティッシュな[2]、フォギーな感じが美しい[3]...これまたあちこちでよく聞く[7]、そして...ずっとモダンに、そしてエキセントリック...一歩手前に抑えて(笑)ちゃんと聞ける音に仕上げている[8](オヤジ、お袋に聞かせたら卒倒するかな(笑)。

そして後半での流れはお得意?のキッズの視線や児童歌、詩にインスパイアされて展開されてる矢野ワールド。

[間奏で聞けるフレーズが、どうしても[Rydeen]のメインフレーズに聞こえてしまう(笑)[9]で、児童合唱団の歌声とバトルを展開しているのはシーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠氏のgプレーですね。

ある種の幼稚さ...と言うと語弊があるのですが、すごくピュアな視点でそれらを取り込み、氏の感性を通過して紡がれた音の並びが、一切ハズレなしで小生のズレたフィーリングでさえ包含してしまう程のワールドを創っているのです、それが矢野ワールドなのです、はい(笑)。

小生はスティービー・ワンダーが'76年にリリースした<Songs In The Key Of Life>大作アルバムが非常に好きで、大作でありながらダレ曲が一切ないその作りにエラく感心したのですが、同じような感触を久しぶりに得たような気になりました。

因みにオリジナルリリース(アナログ)時は2枚組作品だったため、その後、初CD化された際には幾つかの曲がオミットされていたとの事(もちろん、今は大丈夫です)。
収録曲
1.ひとつだけ
2.ぼん ぼん ぼん
3.Colouerd Water
4.在広東少年
5.High Time
6.Dogs Awaiting ...
7.Tong Poo
8.青い山脈
9.げんこつやまのおにぎりさま
10.ごきげんわにさん
11.また会おね
12.てはつたえる→てつだえる
13.ごはんができたよ
14.You're The One

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