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2005年7月30日
Adam's Apple / Doug Carn
リリース:1974年
評価:★★★★
コメント:Black Jazz Record時代の4作品でほぼ全てのパワーを出し切ってしまったのではないのか?とも思えてくる、ブラックジャズの巨人、ダグ・カーン(key)。
そのBlack Jazz Recordレーベルでの最終作となる本作は、まさに渾身の一作かと。
前3作までリードボーカルを務めたジーン・カーン(奥様)とは離別してしまっており本作にそのクレジットはありませんが、新たに二人の女性ボーカルを加え、更には自らもそのノドを披露。
路線的にはやはりスピリチュアルなジャズを展開しているのですが、前作までの頑なで圧倒的な崇高さと言うか、極限のD.カーン'sワールド(?)のような部分が少し和らぎ、その分、ポピュラリティが増したように感じます。
この辺りの微妙な変化を是と取るか非ととるかはファンの自由ではありますが、ひょっとして、D.カーン自身は次の次元への足がかりを掴んでいたのではないでしょうか?
それ故、この後の鳴かず飛ばずのアーティスト(失礼!)に甘んじてしまった事が残念でならないのですが・・・
Come back Doug Carn!
収録曲:
1. CHANT
2. HIGHER GROUND
3. SWEET SEASON
4. SANCTUARY
5. MIGHTY MIGHTY
6. THE MESSENGER
7. ADAM’S APPLE
8. TO A WILD ROSE
9. WESTERN SUNRISE
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