リリース:1975年
評価:★★★★
コメント:その手の(=ジャズ系の)雑誌などでも殆ど目にする事のないメリー・ルー・ウィリアムス(p)ですが、評論家の方の評価は本当の所どのようなものなのでしょう?
本邦での評価はどうであれ、間違いなくジャズ史における重要な女性アーティストであった事はゆるぎない事実として語られている・・・と聞いたことがあります。
本作を手にしたのは、以前、同女氏の作品<Mary Lou's Mass>という作品を聴いた事に端を発しています。
そこで繰り広げられていた懐の深い(レンジの広い)楽曲の数々が非常に面白く思えた訳です。
本作はバスター・ウィリアムス(b)、ミッキー・ロカー(ds)を率いてのピアノトリオ形態になっていますが、何となく「ピアノトリオ」という言葉からイメージされる優雅さや清々さといった面よりも、深さや(その深さの底にある)ブルーズ・フィーリングのようなものをありありと感じます。
ジャズだのブルースだのと言っているうちは、本当の「音楽好き」の範疇には入っていないのかも知れませんが、この深く、強く語られる音に触れ、ジャズの根底には(同時に、女史の根底にも)様々な要素が渦巻いているのだろうなぁ、と想像する訳です。
後付のような書き方で恐縮ですが、B.ウィリアムスのベースがよく響いていて、耳に残ります。
収録曲:
1.Dat Dere
2.Baby Man, No.2
3.Baby Man
4.All Blues
5.Tempatation
6.Pale Blue
7.Free Spirits #2
8.Free Spirits
9.Blues for Timme
10.Ode to Saint Cecile
11.Surrey With the Fringe on Top
12.Gloria
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