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2008年2月3日

Alpha / Asia


リリース:1983年
評価:★★★★
コメント:'70sの英国ロック(と言うかプログレッシヴ・ロック)を渡り歩いてきた猛者が「'80sに何をするのか」との期待と不安の元にリリースされたファーストは見事にメジャー・シーンを席巻した事はご承知の通りかと。

本作はそのスーパー・グループAsiaのセカンドとなります。

硬派なプログ・ファン(と言うと語弊がありますが・・・)からすれば、既にファーストの時点で受け入れ難い、という声もあったようですが、そこはジョン・ウェットン(vo、b)のように何処かメジャー志向と売れ線を狙えるセンスを持つ人からすれば、'80sに自らがどの様な立ち位置に行くべきかは半ば解っていたことでしょう。

ファーストよりも更にポップな感覚を増量した所を見れば、ファーストで経験した「メジャー・シーンへの対峙の仕方」を十分理解したものと思われます。

大仕掛けでドラマティック、スケールの大きさを感じさる楽曲、緻密な演奏の妙、を期待するなら、'70sのプログレッシヴ・ロック隆盛期のそれには敵わないでしょう。

しかし、彼らが出した答えはその延長(増強)ではなかった、という事ですね。

殆どの楽曲はJ.ウェットンとジェフ・ダウンズ(key)で固められていますが、実際にはスティーヴ・ハウ(g)やカール・パーマー(ds)も楽曲は提供していたかも知れません。

ただ、ファーストから続く勢いやマーケットのニーズに照らし合わせた結果がここにあるのでしょう。
収録曲
1.Don't Cry
2.The Smile Has Left Your Eyes
3.Never in a Million Years
4.My Own Time (I'll Do What I Want)
5.The Heat Goes On
6.Eye to Eye
7.The Last to Know
8.True Colors
9.Midnight Sun
10.Open Your Eyes

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