コメント:ジャズ・ヴォーカルについて薀蓄を述べる程の知識もリスナー歴もありません。
が、このニーナ・シモンの作品に触れたときに感じたのは、何とも言えないアーシーさや、ジャズ・ヴォーカルと聞いた時に思い浮かぶ「洒落た」という言葉からはちょっとかけ離れた陰鬱さというかブラックネスのようなものでした。
元々この人はヴォーカルリストを目指していた訳ではないとの事ですので、「巧さ」という点を追求するなら、他のヴォーカリストをあたるのが良いのでしょうが、寧ろ自身にとって非常にフィットする音・声であったのが何かとても嬉しい限りな訳です。
#無論、先の「洒落た」ジャズ・ヴォーカルを否定するものでもありません。
『ブルースは心で泣き、ソウルは声に出して泣く』といった言葉を何処かで耳にしたことがあるのですが、このN.シモンの歌声が染み入ってきた時、小生は(そしてあなたは)どちらで泣けば良いのでしょうか?(^^;
当時は型に嵌らない(というか、明確なカテゴライズを行い難い?)N.シモンだったと聞きます。
いい意味でカテゴリーを問わない、言わばフリーソウルなどで語られる越境的な楽曲・歌にスポットが当たることも多い現代になって、何かしらこのよう彼女のスタイルが受け入れやすい土台が明確になったのかも知れません。
ボーナストラックとして入っている[14]をナイスなダンストラックとして挙げているDJの方もいますね。
収録曲:
1.Mood Indigo
2.Don't Smoke in Bed
3.He Needs Me
4.Little Girl Blue
5.Love Me or Leave Me
6.My Baby Just Cares for Me
7.Good Bait
8.Plain Gold Ring
9.You'll Never Walk Alone
10.I Loves You, Porgy
11.Central Park Blues
12.He's Got the Whole World in His Hands
13.For All We Know
14.African Mailman
15.My Baby Just Cares for Me [Extended Version]
こんにちは。
返信削除又良い作品をご紹介いただき
ありがとうございます。
現在は70年物の開拓で手一杯なので
50年物に手が出せるのはいつになるか
分りませんが、大切に聴きたいと思います。
コメントありがとうございます。
返信削除師匠を見習い?過去に聞いた音源の再視聴&
再レビューを兼ねての一作ではあります(^^;
恥ずかしながら、N.シモンは今今はこれ一作きりでして…
とは言え、ラウンジやバーが似合うムーディーで
大人びた?ジャズヴォーカルではなかった点が
小生的にはよかったので、折を見て次の一作に
リーチしようかと思っております。