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2013年11月3日

Love Talk / 笠井紀美子

リリース:1984年
コメント:<KIMIKO>('82年)と本作の間には<Love Connection>という作品もあるようなのですが、残念ながら未入手。

本作もそうなのですが、恐らくCD化の陽の目は見ていないと思います。

さて本作ですがプロデュースは<KIMIKO>と同様、リチャード・ルドルフが担当しております。

先の<Love Connection>についての情報が手元にないので断定できませんが、AOR的なムードだった<KIMIKO>もいいのですが、よりスムースジャズ(ひょっとするとキャンディ・ジャズとかって言われるかもしれませんが)への重みが少し増しているのかも?って感じを受けます。

少なからず本作参加アーティストを並べると、リー・リトナー(g)、ポール・ジャクソン Jr(g)、ラリー・ウィリアムス(key、ts)、ネイザン・イースト(b)、ハービー・メイソン(ds)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc)…いかにも西海岸フュージョン天国的な名前が並びますしね(^^;

レアグルーヴ感丸出しの楽曲が少ないのは仕方のないところ(むしろ、<Butterfly>が例外的だったと言ってもいいのかもしれませんが)、とは言え、いつものようにスロー系での妖しさ(妖艶さ)は流石でございます(^^;

因みにB-1の英語タイトルは[Killing Me Softly With His Song]、そう、ロバータ・フラックの大ヒットナンバーですね。

オリジナルが持つ言わずもがなのニュー・ソウル的なクール感を見事に捨て去り(笑)、スインギーなジャズテイストに仕上げています。

閑話:
手元にある本作は、勿論、中古市で引き揚げたアナログ(LP)盤なのですが、中にB5サイズくらいのチラシが一枚入っておりました。

思いっきり当時(つまり'80s初中期)の「匂い」がしましたので、そこに書かれていた文面を転記しておきます。

このアルバムを買って頂いたお友達へ
新しいアルバムが出来ましたけれど、気にいっていただけたかしら?
ところで、一枚のレコードがリリースされるまでには、息のあったミュージシャン、プロデューサー、アレンジャー、レコード会社他数えきれないほどのスタッフの方々が関わっています。
それらの人達の才能には、当然正当な報酬が支払われなければならないと思います。
ところが最近では、貸レコードなどという安易な複製が横行して、レコード売上げも大きく影響され、このままでは音楽にたずさわっている人達が危機を迎えるだけではなく、新譜の制作が制限されたり、レコード価格の引き上げを招く事になると思います。
レコードはプライベートな楽しみだけに使ってくださいね。音楽を愛するあなたにお願いします。
笠井紀美子 [手書きのサイン]

収録曲
A-1. ノー・ウェイ、ノット・ミー
A-2. ウィスパー・ラヴ
A-3. さみしい時には
A-4. ムー・グッド
B-1. やさしく歌って
B-2. メイク・アップ、ブレイク・アップ
B-3. ラヴ・トーク
B-4. ネイルド・イン・ザ・ポケット

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