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2014年3月3日

Maxus(邦題:マクサス デビュー!!)/ Maxus

リリース:1981年
コメント:西海岸L.A.の腕利きミュージシャンが結成させたグループ Maxus のデビュー盤にして最終盤(爆)

リーダー格のジェイ・グルスカ(vo、key)は'70s中期にソロデビューするものの成功には至らず、L.A.でセッション・ミュージシャン兼作曲家を続けていた経緯もあり、
そうした修業時代にTOTOの成功例を見た事がMaxus結成の幾ばくかの動機になっているのやも知れません。

まぁ、後付けの理由みたいに聞こえますが、良くも悪くも、そういう「定め」になる事は当人達だってうっすら承知の上?だったと思う訳です、このグループは。

言わずもがな、多くの人が先ず思い浮かべたのは「TOTOの二番煎じ」みたいな位置に彼らを置いたのではないでしょうかね。

いや、嫌みとかそういうのではなく、純粋に演奏の上手さとポップセンスのよさ(+各自の実績もあったでしょうが)だけでは、なかなか生き残りは難しかったとは思います。

本作に収録されている楽曲のどれを取り上げても、決してレベルの低いものはない、寧ろ、100点満点の70点-75点くらいは取れていると思うのです。

切れがあって、爽やかで、キラキラして...もう、まさにTOTOとジャーニーをミキサーに入れて、ちょっと甘めのエッセンス(AORとしての要素)を加えてガァーっとかき回したような、'80s型ニュー・アメリカン・ハードロックのお手本というか典型というか。

ただ、これも良し悪しは別として「灰汁(アク)」が無い分、どこに聞き所を置くかが難しいと言いますか...

有りがちなスローバラードを入れない辺りは「男気」を見せているのかも知れませんが(笑)、如何せん、ちょっと一本調子になってしまっているような気がします。

当時売れなければ、ウン十年後には「レア盤」と言い換えられてマニア内では高値で取引されるケースもあり、本作などもまさにそのケースでして、実際、こうして(2010年に)再度CD化されるまでは、むちゃくちゃな値付けで中古屋の壁に仰々しく飾られていましたよ。

#そうした貧乏人を狙い撃つためか、わざわざの
#紙ジャケ&高音質化で¥2,700也(苦笑)

実際には、小生もAORとかフュージョンに近しいロックは決して嫌いなフィールドではありませんが、正直、宣伝(その手の雑誌とタイアップして書かされた、さも「良さげな」作品評)の誘惑に我慢できずに入手...というのが事の次第だったりします。

それでも「自腹を切って入手したからには」の浅ましい根性で何とかモトをとるだけの聴き方はしたいものだと思いつつライナーノートを眺めていると、gがマイケル・ランドウなのですね。

ここでは(やはり?)スティーブ・ルカサーっぽい音作り/雰囲気づくりから外れないようにしているようにも見え(聞こえ)ますが、'80sの有名(売れ線)作品では度々その中に彼の名前を見つけることができます。

なので、M.ランドウの活動履歴の1つとしてもいいのかなぁ、と(強引なまとめ方だなぁ(^^;)
収録曲
1. The Higher You Rise
2. Nobody's Business
3. What You Give
4. Keep A Light On
5. Your Imagination
6. They Danced
7. Part Of You
8. Don't Try To Stop Me Now
9. Where Were You

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