リリース:1978年
評価:★★★
コメント:ヴォーカリストとしての圧倒的な巧さという点では、彼女、リモーナ・フランシスよりも先行する人は数多くいると思いますが、その特異性、センスのよさ、コンポーザーとしての力量といった点を積み上げれば、幾多の同類の中に埋もれてしまう事は決してないと思います。
無論、歌唱力が無いと言っている訳ではありません。誤解なきよう、お願いします。
ジャズ・ヴォーカル作品というフィールドに固定して本作に対峙すると、多分、多くの部分で「う~ん。違うなぁ」と思われるかも知れません。
寧ろ、広義でのフュージョン作品という捉え方にヴォーカル(スキャット)要素の面白味を存分に活かした作品として捉えてみては如何でしょう。例えば[1]や[4]辺りの感触はどうですか?
どうしたって融合音楽ではないですか(^^;
極めつけは彼女の手による[2]。
R.フランシススキャットに絡むJ.ヴァンホフのシンセ。
L.ザドロのフルートソロに加え、バリー・フィナティーのギターソロ(こんなところにも参加していたのですね、B.フィナティー(^^;)。
確かに焦点はvoであるR.フランシスに当てられて然るべきですが、意外とフィールドに拘らずかなり広いレンジのリスナー対する訴求力があるのではないかと思います。何とも面白い作品です。
収録曲:
1.Bulgarian Beans
2.Colours of Excitement
3.Escape
4.Debka Druze
5.Eulipia
6.Five and Nine
7.Gingi
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