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2007年6月9日

Rising Force / Yngwie Malmsteen


リリース:1984年
評価:★★★★
コメント:スティーラー時代の彼を知らなかったのですが、ともあれ、グラハム・ボネット氏が立ち上げたアルカトラズに参加した彼の雄姿は、当時の「新世代ロックギタリスト」というポジションをいち早くロケートしたことは確かです。

所謂、3大ギタリストやリッチー・ブラックモア、これを追ってきたマイケル・シェンカー、'80sのギター・ヒーローとなったランディー・ローズによるメロディアス&ハードな系譜には、無論、クラシックの香る部分もありました。

が、それら先達のある種の呪縛のようなものとは別に、クラシックへの極度な傾倒と、その良さ・モティーフをより明確に具現化するための「一手段としての」圧倒的なピッキング/フィガリング・テクニックに裏づけされたイングヴェイ・マルムスティーンのスタイルは、やはり素晴らしいものです。

勿論、(つまらない)スピード競技という側面だけを取り出せば、昨今のギタリストの中にはY.マルムスティーンに肉薄または凌駕するプレーヤーがいるのかも知れません。

暫くこの分野からは遠ざかっていますので、よく知りませんm(_ _)m

それを楽しむのは良いとしても、それを一位に置いてしまってはY.マルムスティーンの面白さって判らなくなってしまうのではないかと思います。"ハーモニック・マイナーの手癖の延長ではないのか"という穿った見方も出来なくはないかも知れません。

ただ、手癖であれ何であれ、メロディを作る上では極難な運指にならざるを得ない場面も多々あったはず。

そこに妥協せずそれを弾ききってしまう所が、また一つの凄さなのかもしれません。

閑話:
Y.マルムスティーンの後にアルカトラズに参加していたスティーヴ・ヴァイさん。

ライブでY.マルムスティーン時代の曲を演(や)っていましたが、やはりライトハンドを交えながらでした。

S.ヴァイさんをどうこう言うつもりは全く無く、「オリジナルに近いことをするのは、このレベルの人でさえ大変なんだ」と思った次第ですm(_ _)m
収録曲
1.Black Star
2.Far Beyond the Sun
3.Now Your Ships Are Burned
4.Evil Eye
5.Icarus Dream Suite
6.As Above, So Below
7.Little Savage
8.Farewell

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