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2007年6月24日
Uh-Hun(邦題:天使か悪魔か)/ John Cougar Mellencamp
リリース:1983年
評価:★★★★
コメント:前作の<American Fool>で名実共にアメリカン・ロックの大物として認知度を一気に高めたジョン・クーガー・メレンキャンプ。
前作までは名前から「メレンキャンプ」を外していましたが、本作ではそれを復活させています。
特に前作での成功は彼自身としても次作(即ち、本作)を製作する上である種の悩み/葛藤として表われたのかも知れません。
恐らく、前作をそのまま踏襲することも不可ではなかったと思うのですが、ここでは前作よりも全体的に「ラフ」な感触を受けます。
ラフ(粗い)という言葉があまりよい方向に解釈されない傾向がありますが、言わんとしているのは「より素直な/ストレートなR&Bテイストのあるロックである」という点と「楽曲を通じてのメッセージ性の強さ」という点が非常に明快に打ち出されているように思える訳です。
前作からのヒットが[Hurts So Good](邦題:青春の傷跡)であったり[Jack & Diane]であったりと、多少甘酸っぱさがあったのに比べると、本作における、殊に、前半の流れはかなりシビアであり、且つ、秀逸な出来だと思います。
社会(アメリカ)が内包している問題について「言いたいこと言わせてもらう」的な歌詞がなんとも彼らしさが表れているようでいいですね。
収録曲:
1.Crumblin' Down
2.Pink Houses
3.Authority Song
4.Warmer Place to Sleep
5.Jackie O
6.Play Guitar
7.Serious Business
8.Lovin' Mother Fo Ya
9.Golden Gates
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