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2012年9月8日
その世界が小説にでもなりそうな
アルバム名:Berlin
アーティスト:Lou Reed
リリース:1973年
コメント:安値(中古)の輸入盤なので英語の歌詞すら付いていないので、ウェブなどでザッと検索したのですが、いわゆる演劇と言いますかコンセプトアルバムなのですね。
前作の<Transformer>の感触とはまるっきり違っている点も驚嘆の一つでした(前作にあった多少のグラムロック的な匂いはココには全くありません(笑)
'73年リリースという事は、当然、東西ドイツは分断されたままである訳で、そのような状況下での男性2人、女性1人の三角関係(実際には、男<->男のつながりも示唆されていますが・・・)の果てのカタストロフィみたいな、決してハッピイエンドな流れではありません。
尤も、楽曲は必ずしも暗澹たるメロやマイナーコード連発といった事ではなく、ブレッカーBros.の響きが明るく、スティーヴ・ハンターのギターもある意味堅実でハズすことのないフレーズを紡いでくれています。
後で知ったのですが、アリス・クーパー作品に多くその名前がクレジットされているようですね。A.クーパーかぁ・・・全然予備知識なし(汗)が、面白そうな匂いもしますねぇ・・・
もとい。本作は基本的にステージで再演される事がなく、それ故に孤高の作品として、かつ、L.リードの最高作と謳われる事も多いのだと聞きます。
その後30余年を経て、ライブで演じられた模様は、それ1つが映像/映画として記録されているらしく、ひょっとすると、そうしたコンセプチュアルな組み立ては「画」を伴う事で面白さは倍増するのかも知れないですね。
[1]のSEからピアノ独奏(歌なし!(笑)で始まり、[10]の優しいメロ(ただ、内容はストーリーの悲しいエンディングを強引に納得させようとする主人公の想いが更に悲しさを誘います)で閉じる50分余りのL.リードのコンセプチュアル・ワールドを本当に味わい尽くすには、まだまだ聴き込みが足りん!と自身でも強く思います。
収録曲:
1.Berlin
2.Lady Day
3.Men Of Good Fortune
4.Caroline Says I
5.How Do You Think It Feels
6.Oh Jim
7.Caroline Says II
8.The Kids
9.The Bed
10.Sad Song
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