アルバム名:
アーティスト:Larry Coryell
リリース:1972年
コメント:何れ劣らぬビッグ・ネームにして、共にジャズがジャズを越えようとした混迷の'60s後期から'70sを通じて、自らの方針を貫いたラリー・コリエル(g)とミロスラヴ・ヴィトウス(b)。
無論、本作は'87年録音という事で情勢は全く違いますが・・・しかし、リラックスした中にもこの張りのある演奏は流石に安定した上手さを充分に伝えるものです。
実際にはこの両者によるデュオ形態なのですが、アルバムタイトルは「クァルテット」。
実はサブタイトルにあるように、全編、ビル・エヴァンスとスコット・ラファロという、これまたジャズ・ヒストリーに名を刻む二人の巨人に浅からぬ関わりを持つ曲をチョイスする事で、この両者(B.エヴァンス、S.ラファロ)の世界をgとbで表現してみよう(=トリビュート)という試みな訳です。
なので、計4名の「クァルテット」(^^;
L.コリエルとM.ヴィトウス両巨頭がスタンダードも交え、実に伸びやかでもあり、またシャープなプレーを披露しており、殊、小生個人は改めてM.ヴィトウスが恐ろしく「弾ける」ベースプレーヤーである事を再認識しました。
収録曲:
1. Some Day My Prince Will Come(いつか王子様が)
2. Nardis(ナーディス)
3. Solar(ソーラー)
4. Some Other Time(サム・アザー・タイム)
5. Corcovado(コルコヴァード)
6. Autumn Leaves(枯葉)
7. My Romance(マイ・ロマンス)
8. Stella by Starlight(ステラ・バイ・スターライト)
9. The Peacocks(ザ・ピーコックス)
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