リリース:1969年
コメント:少し前にレオン・ラッセル(初期)作品のまとめ聴きをした際のコンテキストでも名前があったジョー・コッカー。
全く作品を聴いた事がない...という訳ではないのですが、小生のちっぽけな脳ミソ刻まれているこの方の名前の記憶と言えば、
'80sの「愛と青春の旅立ち」(映画)の挿入歌[Up Where We Belong]にて澄んだジェニファー・ウォーンズの声とダミ声のこの方がデュエットして大ヒットした、若しくはもっと若い頃のイメージとしては[You're So Beautiful](ビリー・プレストン作品ですね)を歌っていた人って感じが精々でした。
ベタと言えばベタな情報しかなかったのですが、そうしたザックリとした情報だけであっても、まずはその声とソウルフルな歌唱法はそれだけでも十分に記憶に残ったという事を考えれば、小生が常々思うところの1つでもある「一声聴いてそれと判るヴォーカルは、それで1つの宝である」という所に通じるものでもあります。
中古CDショップで安値で置かれていた本作(含み、数作)を引き揚げたのはもう何年も前の話なのですが、これまた入手した行為に安心してしまい、まともに再生することもなくCD棚の肥やしと化しておりましたが、先のL.ラッセル作品視聴の余波で聴き直しリストに入れてみました(笑)
十分に堪能することができるあのソウルフルな声と歌唱法はここで既に形になっているという点で、非常に完成された型の職業歌手なんだなぁと感心しました。
収録されているオリジナル作品も悪いとは言えませんが、有名どころの楽曲を多くカバーしている点、更には[9]があれよあれよの全英#1を獲得した事もあるのでしょうが、カバー曲をこの「声とフィーリング」でJ.コッカー風にしてしまう力量(パーソナリティ?)を賞賛したい気がします。
尤も個人的には[8]のカバーの方がお気に入りではあります(このオルガンにやられますよねぇ〜(笑)「誰ぁれのせいでもありゃしない〜、みんな、オイラが悪いのさぁ〜」って、尾藤イサオ氏がカバーした頃は小生影も形もありませんが、志村けんが頻りにコント内で歌っていたのが耳の奥でこだましていますよ(爆)
もとい。小さな小さなCDライナーの文字に目を凝らしてみると、あまり存じ上げない名前が多いクレジットにあって、ジミー・ペイジその人が結構な割合でギターを弾いていたり、スティーヴ・ウィンウッド(org)やポール・ハンフリー(ds)、メアリー・クレイトン(bkVo)といった名前は辛うじて既知でした(フル出演ではありませんが)。
収録曲:
1. Feeling Alright
2. Bye Bye Blackbird
3. Change In Louise
4. Marjorine
5. Just Like A Woman
6. Do I Still Figure In Your Life?
7. Sandpaper Cadillac
8. Don't Let Me Be Misunderstood
9. With A Little Help From My Friends
10. I Shall Be Released
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