リリース:1979年
コメント:前回、このカテゴリ(純ジャズ)でコメントを書いたのがいつだったかも定かではないくらい久し振りの純ジャズです(笑)
しかも「和モノ&ピアノ主体」ですからねぇ...本当に久々です。
板橋文夫氏の作品を聴くのは実はこれが初めてでして、その名前だけはずっと以前から参考にしている某ジャズ解説本で見てはおりましたが、さしたる興味も抱かぬままでおりました。
視聴嗜好がしばらくジャズ方面から遠のいておりましたが、そんな中でふと前述の解説本を久し振りにぱらぱらと斜め読みしておりました折りに板橋氏のページに目が止まりました。
実際、ページで紹介されていたのは<渡良瀬>とか<ライズ・アンド・シャイン>であり、ある意味そこから聴き始めるのがよかったのかも知れませんが、たまたま会社帰りにふらりと立ち寄った某大手CDショップの日本人ジャズコーナーで本作が目に留まったこともあり、小生にしては珍しく「えいやっ!」で入手した次第です(^^;
オリジナルジャケなのか否か判らないのですが、夕陽(朝陽?)をバックに樹上に佇む大きな鳥(猛禽類っぽい)のシルエットがとても印象的です(まさにネイチャーな感じ)。
これまでのジャズピアノ視聴経験だと、ラムゼイ・ルイス(って言っても、かなりフュージョン化していた頃ですが(^^;)とか、マッコイ・タイナー(こちらは、寧ろdsで参加していたビリー・コブハム狙い(^^;)等でして、よくありがちな?ビル・エバンスとかキース・ジャレットとかの洗礼は全く受けずにおります(爆)
もとい。そんな中にあって、板橋氏のスタイルが和製マッコイ・タイナーに例えられる部分があったり、それでいて、「和」(日本的)情緒の組み込みが非常に上手いといった評も目にしたことから、「なんとなく行けそう」(笑)と食指が動きました。
本作はそのタイトルが示すように自然讃歌を主軸に、板橋氏のピアノが本当に心地よく弾み、また、それに応えるようにベース、ドラムがもの凄く生き生きと動き回り、更にそれに呼応してピアノがまたグルーヴを叩き出す(変な表現ですね)...
ジャズの醍醐味はそうしたインタラクションにあると言われますが、非常に明確にその点が判ります(言わずもがな、ジャズビギナーの域を出るものではない小生にしても、です)。
アナログ時代には[1]-[3]がA面、[4]-[5]がB面という構成で、A面では望月英明氏(b)、亀山賢一氏(ds)とのピアノトリオ形式、B面は古沢良治郎氏(ds)、大友義雄氏(sax)、初山博(vib)、山崎弘一氏(b)といった布陣でのアンサンブル形態。
何れのサイドも非常に心地よく聴ける内容でした。敢えて個人的な好みから申し上げれば、ダイナミックでいてそしてメロディー(テーマ)も非常に美しく響くA面が良いかなと。
なんだか非常にイイものを見つけたような気がしておりますので、この先、前述の作品も入手できるようならトライしてみるかと思い始めております。
収録曲:
1. When You Smile
2. Up Into The Sky
3. Listen To My Story
4. Macumba
5. Ash
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