リリース:1978年
コメント:ちょっと唐突ですが、チック・コリアについては言わずもがなReturn to Forever関連で聴いてはおりましたが、殊、C.コリア個人の作品となると実はそれほどの入れ込みはなく(^^;、2、3の作品を聴いているだけです。
さしずめ本作も勢い入手はしていたものの、ロクに聴かずにレコード棚に埋もれておりましたが、先日、ジャズピアノ作品を1作品視聴した事も幸いしてか、「この際、未視聴のブツでも洗い出して聴いておくか」とようよう重い腰を上げてジャズ未視聴(未レビュー)作品の整理に乗り出した次第です(笑)
本作のタイトルがあの『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル著)に登場する「いかれた帽子屋」からの拝借である事は本作に収録された楽曲名から見ても(また、一部その歌詞からも)容易に推測できますが、内容はこれがなかなかにして面白いのです。
[A-1]はC.コリアが一人でシンセサイザーを多重録音させたもので、導入部としての妖しさをうまく醸し出しており、続いて現代音楽的なちょっとアヴァンな感じのA-2につながり、A-4では結構ストレート&ホットなモダンジャズプレーが楽しめます。
A-6やB-3はクロスオーバーな感じで、個人的にはこの辺りは非常に心地よく聴くことができました。
C.コリアは本作に先立って<The Leprechaun>や<My Spanish Heart>、それにReturn to Forever名義では名作<Romantic Warrior>など、ファンタジー色が色濃く匂う(決して、ちゃちなものではありません)作品を連発していた頃でもあり、本作もそうした流れの中で自身のインスピレーションを信じたいい展開が詰め込まれた作品だと感じました、。
また楽曲内の幻想的な女声ヴォーカルは本作のリリース前年に結婚したゲイル・モランという方であり、本作では作詞でも活躍しています。
恥ずかしながら小生はちっとも知らなかったのですが、この方、マハヴィシュヌ・オーケストラでキーボードとしれクレジットされていた過去があるのだとか。
あ、マハヴィシュヌもCD棚に(未レビューものが)そこそこ突っ込んであったような...(汗)
参加アーティストにはハービー・ハンコック(key)、エディ・ゴメス(b)やジョー・ファレル(fl)等と共に、スティーヴ・ガッド(ds)とハービー・メイソン(ds)というドラム界のツートップがクレジットされております。
収録曲:
A-1. The Woods
A-2. Tweedle Dee
A-3. The Trial
A-4. Humpty Dumpty
A-5. Prelude to Falling Alice
A-6. Falling Alice
B-1. Tweedle Dum
B-2. Dear Alice
B-3. The Mad Hatter Rhapsody
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