リリース:1978年
コメント:巷ではどのような評価なのか、いまひとつ個人的にはよく判っていないのですが、以前目にした書籍ではシアトリカルロック(thatrical rock)の巨人みたないな書き方がしてありました。
その風貌(というか、多くのアルバムジャケット)からは、何やらおどろおどろしい感が漂っているので、アリス・クーパーを殆ど知らない小生にしてみれば「ハードロック、若しくは'90sグランジロックのルーツ的な音」を想像していたのですが、いわゆる「ギターで引っ張る」ロック的なアプローチではなく、それこそいい意味での雑多さと妙に惹かれるメロディラインが何ともいい感じな訳です、小生的には(笑)
実際に耳にしてみた本作は、それこそ「やっぱり生で見た方が楽しめるんだろうなぁ」という非常にシンプルな欲求を湧かせるには十分なものかと思います。
そうそう、A.クーパーはザッパ御大の(レーベル?)の下にアルバムを出していた事もあったとか...で、後年になってA.クーパー自身は「ザッパから学ぶものなど何も無かった」と公言したともききますが、なんともかんとも(^^;
さて、いきなりのA.クーパー作品へのリーチについて、これまでの視聴歴や嗜好性から大きく外れたところに着地したようにお思いの貴兄も多いかと存じますが:-P、これに手を出した理由の最たるものは「これプロデュース、デヴィッド・フォスターだってよぉ!」という外野の声に惹かれたのですね、はい(笑)
正直、A.クーパーと言えば<School's Out>とか<Welcome to My Nightmare>とか、まぁ、その辺りを聴いておかないと話にならんのかも知れません、世間一般的には。
ともあれ、個人的な探求心の動力は「D.フォスターが絡んでいれば、そりゃどんだけAOR匂がするかのう?」という安直なものですが、少なからずここでは流石に?そうしたテイストは抑え目だと思うのですが、前述のようにA.クーパーの他作を聴いていない手前なんとも...
#いや、ココで「よしっ、もう1、2作入手してみるか」と男気?を出さない
#のがいつもの小生の痛いところ。いや、今回は頑張ってみますよ...きっと:-P
また、多くの曲のクレジットにある名前をみて「へぇ〜」と思われる方も多いのではないかと思うのですが、そこにあるのはバーニー・トーピン(はい、エルトン・ジョン作品における名パートナーぶりで有名ですね)。
また、作曲クレジットにはルーク(スティーブ・ルカサー)の名前があったり、同じくディック・ワグナー(gとしてのクレジットもあり)はルー・リード作品<Berlin>にも参加していた形跡があるなど、意外さがいろいろと詰め込まれています。
#自分でレビューしておきながら忘却しておりましたが、<Berlin>視聴時
#にA.クーパーとの関係に言及していました(汗)
言うまでもなく、本作品<From the Inside>がモチーフにしているものは、いわゆる、閉塞した「精神病棟」であり、演劇的(視覚的)に観ることもそうですが、コンセプチュアルなアルバムとして楽しむ上では歌詞も押さえておくのが優等生リスナーのマナーですな(^^;
収録曲:
1.From the Inside
2.Wish I Were Born in Beverly Hills
3.The Quiet Room
4.Nurse Rozetta
5.Millie and Billie
6.Serious
7.How You Gonna See Me Now song review
8.For Veronica's Sake
9.Jackknife Johnny
10.Inmates (We're All Crazy)
0 件のコメント:
コメントを投稿