リリース:1977年
コメント:手元にある本作は輸入盤アナログ...しかも底抜けでカット盤と来た日には、もう中古レコ屋に持って行っても一銭の値段も付かないのではないかと思えるシロモノです。
一度はCD化さていたらしいのですが、国内盤はなく、また、既に廃盤の憂き目にあっており、音楽好きには「あるある」の一つではありますが、何としても聴きたいとなれば中古アナログでもあたるしかなく...そんな中で引き上げたものですから、それなりに当時は嬉しかったのですが、これもいつの間にかCD再発されているし...しかも国内盤で(T_T)
取り立ててダイア・ロス好きという訳ではありませんが、伝え聞いたところによると、この作品のボリュームでD.ロスのステージの楽しさがよく味わえるとの事だったので、そうしたソウルレビューのような華やかさも嫌いじゃないしなぁ...といった観で、うまく入手出来れば聴いてみたいな程度の思いでの入手でした。
なる程、思いがけずよく出来たアルバムだなと思ったのは、D.ロス程のタレントとなれば、ライブで自身の持ち歌・ヒット曲のみならず他人の曲を歌ってすら「ショウになる」のは分っていますが、そうした「歌うだけ」のショウに終始せず、まさにハリウッドでのレビューのような格さえ漂わせているところでしょうか(因みに、本ライブの開催はロス)。
例えば、B2はハリー・ニルソンが児童向けのお話<オブリオの不思議な旅>に付けたサントラを朗読混じりで披露したり、B3-B9は”The Working Girls”セクションと命名されており、いわゆるジャズの世界における偉大な4人の女性ボーカルへのオマージュになっています。
さらにCパート(B1-B9)ではモータウンの歴史を歌で辿ったり、お待ちかね?シュープリームスセクションをここで入れて観客を沸かせる...といった、なかなかにして上手い演出ではないかと思う訳です。
確かに、ソウル系のライブでは歌以外にも説教?があったり、政治話があったりというのは珍しくないのかも知れませんが、先ずはエンターテイメントとして成り立たないと元も子もない...となれば、本作品のようなライブなまさにお手本のような作りではないかと思います。
収録曲:
A1. Overture
A2. Here I Am
A3. I Wouldn't Change A Thing
A4. The Lady Is A Tramp
A5. Touch Me In The Morning
A6. Smile / Send In The Clowns
A7. Love Hangover
B1. Girls
B2. The Point: Everybody's Got 'Em / Me And My Arrow / Lifeline / Everybody's Got 'Em (Reprise)
B3. Lady Sings The Blues
B4. T'Ain't Nobody's Bizness If I Do
B5. I Cried For You
B6. Aux Iles Hawaii
B7. Stormy Weather
B8. I Need A Little Sugar In My Bowl
B9. My Man
C1. Motown Overture
C2. Money (That's What I Want)
C3. Please Mr. Postman
C4. I Want You Back
C5. You Keep Me Hanging On
C6. Someday We'll Be Together
C7. Stop! In The Name Of Love
C8. You Can't Hurry Love
C9. Reflections
C10. My World Is Empty Without You
C11. I Hear A Symphony
C12. Reach Out And Touch (Somebody's Hand)
D1. The Music In The Mirror
D2. What I Did For Love
D3. I Hope I Get It
D4. Dance: Ten; Looks; Three
D5. Theme From Mahogany (Do You Know Where You Going To)
D6. Ain't No Mountain High Enough
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