リリース:1972年
コメント:いわゆるAOR期?のスティーリーダン作品は聴いていたものの、初中期作品については特段の興味を持っている訳ではありませんでした。
逆に言えば、そのAOR期にこぞってスタジオミュージシャンが作品作りに招聘されており、当然、その中にはフュージョン系でよく目にする名前もあり、むしろ、そちらかのリーチで聴いた、といってイイかもしれまえん。
#言わずもがな、(スティーヴ)カーンさんだってクレジットされていましたしね(笑)
何とも猥雑なジャケットがスティーリー・ダンの(後期)イメージからは程遠いように思えますが、ともあれ、彼らのファーストアルバム。
幸運にも[1]がスマッシュヒットを飾ることで、この「ロックよりもジャズが好き」という青年−ドナルド・フェイゲン&ウォルター・ベッカー−が組んだユニットは動き出した訳ですが、その[1]からしてロックテイストを上手く「外し」つつも、ラテンなビートで聴かせるという変化球。
小生、実はChar(チャー)と石田長生が組んだギターユニットBAHOが<TREMENDOUS>というアルバムでこの曲を演じているのを先に耳にして「おっ、かっこエエ曲演ってるやんか」とクレジットを見て気付かされた次第でして(苦笑)
[1]以外を聴く機会は今の今までなかったのですが、スティーリー・ダンのイメージであるD.フェイゲンのボーカルは、ここでは必ずしも全曲でリードをとっている訳ではなく、ボーカルとしてデヴィッド・パーマーという人がクレジットされています。
メンバー内での見知った名前としては、後にドゥービーBros.に加入することになるジェフ・バクスター(g)があるのとともに、3人目のスティーリー・ダンとも言えそうな、以降のスティーリー・ダンを支えるプロデューサー、ゲーリー・カッツ、ですね。
'60s末からロック胎動期からそれ程時間は経っていないこの時期、「ロック的な楽曲」としてのイメージからは、無論、いい意味で大きくその趣を異にしているところに、オンタイムで感じていた訳ではありませんが、何とも新鮮な感じを受けるのです。
収録曲:
1. Do It Again
2. Darty Works
3. Kings
4. Midnight Cruiser
5. Only A Fool Would Say That
6. Reelin' In The Years
7. Fire In The Hole
8. Brooklyn (Owes The Charmer Under Me)
9. Change Of The Guard
10. Turn That Heartbeat Over Again
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