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2013年3月31日

Santana / Santana


リリース:1969年
コメント:巷に溢れるロック教科書を開けば必ず触れられるサンタナ、そのデビュー作が本作。

手垢どころかカビが生えてプンと匂いそうな「ウッドストックでの鮮烈なデビュー」云々は、どうしてもロック入門者が通らねばならない関所のような印象を本作にも与えているような気もします(小生は確実にそうです(^^;)
本音を言えば、より多くのヒット曲を含む2nd作品<Abraxas>の方が純粋にカッコいいと思うのですが、もちろん、サンバ、ラテンリズムとロックの融合というイノヴェーションの匂いを嗅ぐにはこちらの方が多少なりとも生々しさを強く伝えてくれるのかなぁと思います。

オンタイムでのサンタナ遭遇は中学生の頃に<Shangó>('82年)というアルバムに収録されていた[Hold On]という曲をMTVで見かけた時ですが、もちろん、教科書的ロック小僧(苦笑)らしく'60s末~'70s初にかけての西海岸(L.Aというよりはシスコ)サウンドの一団にサンタナを位置付けていくらかの楽曲は先行して耳にはしていました。

明らかな楽曲(方向性、狙い)の違いに戸惑いつつ、結局、そうした初期ロックの面白さに気付くのはもっと後になってからでした。

しばらく振りにサンタナ作品(しかも、今さらの1st)を耳にしましたが、ロックが混沌としていた頃の空気のようなものが、当たり前の古さとは別のものとして味わえるという点でイイ作品だと思いました。

勿論サンタナ(の本作)だけが特別ということではなく、その時期にさまざまなバンドがさまざまな形を以てして音を作っていたであろう事を考えると、、そんな頃の匂いをぐぅ~んと嗅いでみたくなります(音なのに嗅覚を刺激されるとは(笑)。

よくく知られた点ではありますが、後にジャーニーの創設メンバーとなる天才ギター少年(笑)ニール・ショーンとグレック・ローリー(key/org)がサンタナ・バンドのメンバーとしてクレジットされています。

閑話:
パーカッションのコーク・エスコヴェードは、[The Glamourous Life]がヒットした'80sのワン・ヒット・ワンダーの一人、シーラ・Eのおじさんにあたるのだとか。因みに、シーラ・Eの父親はラテンロック/フュージョンバンドのAztecaで活躍。
収録曲
1.Waiting
2.Evil Ways
3.Shades Of Time
4.Savor
5.Jin-Go-Lo-Ba
6.Persuasion
7.Treat
8.You Just Don't Care
9.Soul Sacrifice

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