リリース:1974年(vol.1) / 1976年(vol.2)
コメント:自慢することでありませんが、これ(本作)もCD棚で随分と休眠されていたようで、気が付けばブライアン・オーガーをちょろちょろ聴いていた頃はおおかた10年も前でしょうか。嗚呼・・・
ジャズロック、クロスオーバー、フュージョンといった音をあさっていた頃に数作入手した中で、本作は2枚組でちょっと長めの演奏時間という事で後回しにしていたようです。猛省(汗)
例えばビリー・コブハムがバシバシ叩き、ジョン・マクラフリンがギュンギュン弾く・・・というのも、(小生に限って?)ある意味でジャズロックな音をイメージするときのステレオタイプなのかも知れませんが、もう一つのそれとして、この方たちの音が脳裏に流れ出します。
実際の音を耳にすればお判りになる諸兄も多いと思いますが、いわゆるマハビシュヌ的な音でも、コリエルさんジャズロック期的な音でもありません。
先ずはどこか幻想的な感じを漂わせつつ鳴り響くB.オーガーのエレピの音に「クラっ」とくる訳です、小生は(^^;
そういう意味からすると、ギタープレーヤー主体ではないグループへ着目したという点で小生的には珍しい部類のバンドかも知れませんね。
本作はライブ録音でCD2枚組という体裁ですが、元は(アナログ時代は?)それぞれ別作としてリリースされていたようですね。とは言え’74年のライブ音源を割ってリリースしたらしく、概ね同じ流れで聴けますので問題はないかと思います。
「概ね」というところですが、ざっくりとした感触としましてはvol.1がよりファンタジックな色合いとかドープな感じを出すためか、B.オーガーはエレピを多用するのに対し、vol.2はもう少しロック的な響きと言いますかオルガンを中心に据えた聴かせ方をしているようにも思えます。
#そうした意図の下の分割リリースだったのか否かは判りませんm(_ _)m
オリジナルだけでなくカバー曲もなかなか面白く、D1-[3]はウェス・モンゴメリー、D1-[5]はエディ・ハリス(電気サックスの第一人者として有名(笑)、D2-[1]がハービー・ハンコックの名曲の1つ、更にD2-[4]はマービン・ゲイとなかなかに抜け目のない選曲です。
B.オーガーは2000年辺りにCABというテクニカル・フュージョンバンド(どうやら主導はトニー・マカパイン(g)だったみたい)にも顔を出すようになっていましたが、生憎、こちら(CAB)は未聴でございます。
収録曲:
[DISC 1]
1. Beginning Again
2. Don't Look Away
3. Bumpin' On Sunset
4. Truth
5. Freedom Jazz Dance
6. Happiness Is Just Around The Bend
[DISC 2]
1. Maiden Voyage
2. Second Wind
3. Whenever You're Ready
4. Inner City Blues
5. Straight Ahead
6. Compared To What
こんにちは。
返信削除私にとってのブライアン・オーガーの
音イメージは60年代のスティーム・パケットや
トリニティ止まりなんでエレピというより
ハモンドオルガンの方が印象が強いですが
Oblivion Expressも面白そうなので
今度ちょっとチェックしてみます。
コメントありがとうございます。
返信削除>スティーム・パケットや
>トリニティ
あがぁ・・判りません(泣)
英ジャズロックと言う言葉とカンタベリー系
という言葉がよくワンセット?で聞かれますが、
底が浅い小生、良くわかっていません(大汗)。
#そういう方面の方々ですか?
聴く側を「煽る」にはオルガンの音はいいですねぇ。
(ロックのコンテキストでは)J.ロード氏
くらいしかオルガンでイメージできる演者が
浮かんでこないのが、これまた底の浅さが見えて
しまい・・・嗚呼