コメント:個人的は前作の<Dirty Mind>とはハッキリとそのテイストが違っていることを如実に感じている訳ですが、感覚的には前々作、つまり<Prince>に何となくその構成といいますか、楽曲のバランスのようなモノが似ているかなぁと。
前作の<Dirty Mind>が何となく手堅さみたいなモノがあったようにも感じるのですが、ここではまた元の(という言い方も変ですが)殿下スタイルを楽しませてくれています。
また、これまでの作品でも必ず1曲は収録してきたスローなバラッドものについては、今回もそのメロに激しくテンプルを撃ち抜かれてしまいます(笑)
例のファルセットボイスに加えて、クライマックスでのシャウトとスキャット...どうしたって、「そういう場面」での荒い息遣いに聞こえなくもなく...が、なんともはや(苦笑)
#コレを聴くと後年の大ヒットナンバー[Purple Rain]の原石がココに
#あったかと気付かされます。
また、これまでは「殿下の独り芝居」的なアルバム作成姿勢が貫かれていましたが、ここら辺りからバンドと言いますか、自身での演奏パートをグッと抑えて、他者の演奏に委ねるスタイルも取り入れるようになっているようです。
そうそう、ライナーを眺めていて思い出しましたが、当時、殿下の事を「黒いミック・ジャガー」なんて雑誌記事では扱っていましたね。
他のいろいろな要素は措くとしても、どこからか滲み出るあのいやらしさ、もとい、セクシャルなオーラがそう言わせしめるのでしょかね。
事実、ローリング・ストーンズの'81年全米ツアーのオープニングアクトにも起用された経緯があります。
「ストーンズを聴きに来た客が殿下の音楽に反応するのかな」と率直な疑問が湧くのですが、案の定、ステージは散々な状況(ブーイングどころか、腐った食べ物を投げ込まれたりもしたようです。
#ミック・ジャガーはそんなオーディエンスに「お前らにプリンスの良さなど
#わからないだろう」言い放ったとか。
殿下が時代の寵児になるほんの一歩手前にあっては、そうした事もある種の「肥やし」にしていたのかも知れませんね。
収録曲:
1.Controversy
2.Sexuality
3.Do Me, Baby
4.Private Joy
5.Ronnie, Talk To Russia
6.Let's Work
7.Annie Christian
8.Jack U Off
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