リリース:1985年
コメント: サウンドトラックであれば取り敢えずチャートには顔を出せたような時代ではありましたが、やはり殿下の<Purple Rain>は一味違うものでした。
サウンドトラックの形態を採りつつも、しっかりと殿下色を練り込んでありましたし、何よりも、ここまでの集大成と言わんばかりに魅惑的で、そして肉感的で、完全に殿下の世界を構築しておりました。
#まぁ自叙伝的な映画ですから当たり前かも知れませんが。
そして次に殿下がミュージックシーンに問われたのが本作となりますが、ここでも殿下は大きな変化を突き付けてきました。
もう殿下の作品を聴く際に「R&B」というカテゴリ印象を抱く事すら適切ではないような気にさせてくれる代物になっています。
ある評論家は「現代のサージェントペッパー...」みたいな言葉で本作を評した人もいるようです。
生憎、サージェントペッパーを聴いたことが無い小生(「あり得ない!」ってツッコミは甘んじて受けます(^^;)としましては、何をどう評しているのか不明ではありますが、何となく既成の枠にハマらない先行性?バーサタイルな楽曲性?みたいなところ、何より全体を包むようなサイケっぽっさ、ピースフルな空気がそう評される一因なのかなぁと思ったりします。
話が飛んで恐縮なのですが、小生はスティービー・ワンダーが<Songs In The Key Of Life>を以ってして一つの頂天に立ったのではないかと思っています。
勿論、それ以降の作品を評価しないとい事ではありませんが、それ以降は「平均以上の才能」で作品を出してはいますが、神がかり的な凄まじさとは違うのかなと。
殿下の作品をに於いても何となくそんな規定路線的な流れになってしまうのかなぁ、と軽い不安すら抱かせる作品かなと思います。
多分...というレベルの物言いですが、<Purple Rain>に思入れが強ければ強いほど、本作が「以降の殿下に対する一種の踏み絵」のような位置にあるのかもと思ったりします(^^;
おまけ的な記述で恐縮ですが、本作ではアルバム名義が殿下だけでなくRevolutionとの連名?になっています。
まぁ、一人親方的な動きから積極的にバンド形態への変遷は前作、前々作からありましたが。
収録曲:
1.Around The World In a Day
2.Paisley Park
3.Condition Of The Heart
4.Raspberry Beret
5.Tamborine
6.America
7.Pop Life
8.The Ladder
9.Temptation
>サージェントペッパーを聴いたことが無い
返信削除あり得ない!
未だ聴いてない(聴きたくない?)理由に興味津々(笑)
コメントありがとうございます。
返信削除>あり得ない!
ですよねぇ〜(自虐 :-P)
洋楽が気になりだした頃のアプローチの仕方が問題
だったようにも思います。
ビートルズもストーンズも、当時の若造の目から
見ればオーソライズされ過ぎており、何か言おう
ものなら不敬罪にでも処されそうな感があり、
本当に遠巻きにしておりました(笑)
なので、音的な違和感とか嫌悪感とかではない
という点では、まだ救われている?のかも
しれません。
もとい、酸いも甘いも判る年頃にもなれたかと
思っておりますので(笑)、何れビートルズ作品も
「ベスト盤で済まさない程度」には聴いておこうか
と思っております。