コメント:バークレー音大で博士号も取得している音楽エリートのダン・シーゲル。
自らの名前をタイトルに冠しているところから「ファーストアルバム?」と思われますが然にあらず。
本作はレーベルを移籍しての1作目に当たるため、このようなタイトルになったと思われます(まぁ、珍しいことではまったくありませんね)。
実は本作を(某サイト上で)レビューしたのはもう10年も前の事で、いかにフュージョンどっぷりだっかたが思い出されました(苦笑)
レコ棚の「あまり聴いていないかもコーナー」(爆)に追いやられていたので、ちょっと聴き直しでターンテーブルに乗っけてみました。
その内容はといえば、D.シーゲルの軽やかなキーボードが全編を覆い、思いっきり爽やかなL.A.フュージョン全開!ってな感じに仕立てあげています。
それもそのはず?本作は彼が活動の中心をL.A.に移してから最初の作品でもありますので。
ただ面白い、と言っては本人に失礼かも知れませんが、本作よりも前作の方が商業成績としてはイイのですよね(まぁ、そこだけに囚われるのも決してイイ事だとは思いませんが)。
その代わりと言っては何ですが、楽曲毎にいろいろさなサポートミュージシャンが顔を覗かせており、まぁ、どのように揶揄されようがフュージョンファンとしてはそうした部分がまた愛おしくもある訳で(^^;
小生の聴き覚えのある方々だけご紹介すれば、エイブラム・ラボリエル(b)、トム・スコット(sax)、ポール・ジャクソンJr.(g)、ラリー・カールトン(g)、トム・ブラウン(tp)といった面々です。
下手をするとイージーリスニングになりそうなところを救っているのが、各所に散りばめられている嫌味の無い自己主張(例えば、ひねったフィルインだったり)。
今から聴くと、時代的な部分があるとはいえ、何れ気持ちのいい風に吹かれているような佳作です。
本作以外には未だD.シーゲル作品にはリーチできておりませんが、この辺りからTVや映画などの音楽も担当するよう活動幅を広げていったので、ひょっとしたら知らず知らずに彼のコンポーズ作品を耳にしているかも知れません。
収録曲:
A-1.GREAT EXPECTATIONS
A-2.ENCHANTED FOREST
A-3.UPTOWN
A-4.SOARING
B-1.THE LONE RANGER
B-2.TOUCH AND GO
B-3.DESERTED BEACH
B-4.PASSING TIME
B-5.THE CONQUEROR
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