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2014年10月26日

That's The Way I Feel Now - A Tribute To Thelonious Monk / V.A.

リリース:1984年
コメント:「やっぱ、モンクで決まりっしょ」などと通ぶるつもりは全くなく、寧ろ、ジャズ/フュージョン渉猟期に入手したものの、果たしてプレーヤーに何度乗せたかのかも怪しい状態でして...猛省

もとい、本作、タイトルが示しますようにモダンジャズの巨人、セロニアス・モンクへのトリビュートアルバムとなっております。

恥のかき捨て序でに申しあげておけば、T.モンク作品自体も一作も聴いたことが...で、何故そのような人間が本作を入手しているのかと言えば、ひとえに[Side 1]-3の存在。

この楽曲を演じているのが、スティーブ・カーン&ドナルド・フェイゲンという何とも粋な顔合わせでして、要は、カーンさん追っかけとしては、はい、入手せざるを得ませんよね?(どんなツッコミも甘んじて受け流します:-P)

勿論、ジャズ・ミュージシャンによるカバーもありますが、なにせ、そのクレジットに見えるロック系の方々の名前もなかなか素敵でして(笑)、ちょっと書き出してみると、ドクター・ジョン(Side 1-4)、ワズ・ノット・ワズ(Side 2-2)、トッド・ラングレン(Side 3-1)、ジョー・ジャクソン(Side 4-1)、クリス・スペディング&ピーター・フランプトン(Side 4-3)などなど。

更に小生の知っている名前だけ揚げて行けば、カーラー・ブレイ、ジョン・ゾーン、ジョン・スコフィールド、ハイラム・ブロック、スティーブ・スワロー、マーカス・ミラー、マノーロ・バドレナ、マイケル・マントラー、ランディ・ウェストン...と、かなり広範囲から招集されたと思しき面子になっております。

聴く側(即ち、小生)にとってちょっと厳しいのは、何れの楽曲についてもモンクのオリジナルを耳にした事がないという点なのですが、寧ろ、ココに収められた中で、単純ですが「あぁ、イイなぁ」と思えたものがあれば、それを機にオリジナルを聴きたいなぁという欲求へ繋がればそれで良しとしたいと思います。

実際、取っ掛かりであったカーンさん&D.フェイゲンが取り上げた楽曲も非常にイイ感じでしたし、聴き進める中でノスタルジックな雰囲気をたたえるモノ、ブルージーな雰囲気をたたえるモノなど様々。

ジャズのジャズたる面白さを伝えるものもあれば、アヴァンギャルドにアレンジされたものも、エレポップにアレンジされたものもあり、好き嫌いはあるにせよ、これもモンク好きのなせる愛情表現なのかと思ったりしました。

だから...という接続しはおかしいかもしれませんが、多分、ジャズ入門教科書に載るようなT.モンク作品から入らずとも、こっちからでもイイのかなぁ、と。

そう言えば、カーンさんのソロ作では結構な割合でモンク作品を取り上げている事実なども、改めて考えさせられる次第です。

ジャンルを超えてリスペクトされるセロニアス・モンクについての興味もちょいと頭を持ち上げてきた?かな(笑)

因みに某大手通販サイトで本作の入手可否を確認してみましたが、CDは廃盤で中古で1万円以上の値付けでした(アナログ中古も4000円台なので、ちょい高めかな)。
収録曲
[Side 1]
1.Thelonius
2.Little Rootie Tootie
3.Refrections
4.Blue Monk
5.Mistreated
[Side 2]
1.Pannonica
2.Ba-Lue-Bolivar-Ba-Lues-Are
3.Brilliant Corners
4.Ask Me Now
5.Monks Mood
[Side 3]
1.Four In Love
2.Functional
3.Evidence
4.Shuffle Boil
5.In Walked Bud
6.Criss Cross
7.Jackie-ING
[Side 4]
1.'Round Midnight
2.Friday The Thirteenth
3.Work
4.Gallop's Gallop
5.Bye-Ya
6.Bemsha Swing

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