リリース:1992年
コメント:あまりにも唐突なセレクションで自分でもビックリではありますが、昼休み中に何気なく視聴した動画サイトで、この方が日本フォーク史を面白おかしく語っておられまして(お供にはアルフィーの坂崎幸之助氏がついておりました)…
偶にTVで見かける氏については、その語り口の面白さについては承知していましたが、本職?がミュージシャンであるという ことろはすっぽりと抜けてしまっており、尤も、氏の音楽といってもあの子供番組で流れていた[イッポンでもニンジン]の歌い手という程度の知識ではありましたが。
先の動画サイトで引き続いて関連動画を視聴してみると、なるほど、歌・歌い方だってうまいものだし、ギターも卒なくこなしているし…
何をどう聴こうと構えるとまたぞろ失敗する可能性もあるかと思い、ともあれ、中古CD店で氏のラベルが貼られた棚で目にしたコレを入手してみたという次第です。
<万年床>というタイトルがデビュー作である事は事前に調べてはいたのですが、どうやら入手した本作はオリジナルではなく、デビュー作以降の曲も数曲([15]-[18])加えた 再編集モノのようです。
#オリジナルはジャケ内スタンプが「万年床 なぎらけんいち 参上」
#なっている模様(^^
とはいえ[1]-[14]はオリジナル盤の流れそのままだし、まぁ、あるいみちょっと得した感もありましたので(^^;
フォークという印象で耳を傾けましたが、全体的な印象はカントリー&ウェスタン的なそれなのですね。
もちろんギターもアルペジオ主体にベース音をボンボンと弾くスタイルやメロディ弾きとコード弾きを併せてた典型的なC&Wスタイルだったり、フィドル(あのバイオリンみたいなやつ(^^)がかなり多く絡んできたりと、この方の音的なルーツが非常に色濃くでているなぁと。
そして、当たり前ながら日本語なので何を言わんとしているのかは、洋楽を聴くよりはるかによく判かるという点で、フォークという伝達手段とも相まって、なかなか面白い歌を聴くことができました。
米のオリジナル曲をカバーしているモノもありますし、氏のオリジナルももちろんあるのですが、やはりオリジナルでの(その時代の)なぎら青年?の時代への思いや心情の吐露といったモノは、その時代という時間の中で聴くと一層面白みがあったのだろうなと思います。
あ、あと[14]のサビに入る♪ラメチャンタラ ギッチョンチョンデ パイノパイノパイ パリコト パナナデ フライ フライ フライ♪ってところ、聞き覚えがあったのですが、なぎら氏が歌詞をあてたのでしょうかねぇ。
曲のオリジナルは[Marching through Georgia]という19世紀中頃に作曲されたマーチングソングとの事ですが、昔のCMだか何かで同じようにパロディで流れていたような記憶があります。
もとい。なぎら氏については聞くところによると、以降しばらくは同様の路線で行くものの、いつしかコミックソング的な扱われ方が大きくなってゆく(まぁ、そうした楽曲でもあったのでしょうが)みたいで、聴かぬうちからの予断は禁物ではありますが、さてこのままちょっと進めてみるかどうか思案していたりもします。
また困った事に?先の動画等でなぎら氏の口から出ていた高田渡氏とか加川何某氏とかを興味本位でチョロっと視聴したら思いの外「おっ!?」と感じる部分もありで...はてさて困ったものです…
#高田渡ってワードははっぴいえんどの3rdアルバムのライナーにも
#でてきてましたっけ…これも某師匠の「輪理論」の流れか(^^
収録曲:
1.万年床
2.教訓 II
3.怪盗ゴールデンバット
4.永遠のきずな
5.舟が出る
6.さよなら北風さん
7.誰かのように
8.なぎらけんいちの奇癖
9.流れ流れて
10.今は幸せ
11.さびしい流れ者
12.一円玉
13.思い出という町
14.東京節
15.柴又慕情
16.葛飾にバッタを見た
17.まけ犬
18.汽車が見えたら
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