コメント内の表記について:
アルバム名の引用は<・・・>で、曲名の引用は[・・・]で囲むよう心掛けています。また、邦人アーティストは日本語で、海外アーティストはアルファベット表記を心掛けています。
ラベル付けされていないアーティスト等について:
ラベル付けされていない記事(アーティスト)の検索には、左上にある検索フィールドを利用してください。
2007年2月11日
ユニコーン / 中村照夫
リリース:1973年
評価:★★★★
コメント:ジャズでもロックでもフュージョンでもないような気がする本作は、邦人ベーシストである中村照夫氏が'73年に残した一作。
時代から音を想像されると、(勿論、いい意味で)完全に肩透かしを喰らいます。
先ずはこの尋常ならざる集結メンバーに驚きます。
スティーヴ・グロスマン(ss、ts)、チャールズ・サリヴァン(tp)、ジョージ・ケイブルス(el-p)、ヒューバート・イーヴス(p、el-p)、レニー・ホワイト(ds)、アルフォンス・ムザーン(ds) etc..
そしてその内容ときたら、正に千変万化。
先ず耳につくのがS.ヒューイット(vo)を配した[2]。
昨今の流れからだとスピリチュアル・ジャズ系からのリスペクトが大いにありそうなナンバー。
しかし、難解さや煙たさは一切ありませんのでご安心を(^^;
また[4]もS.ヒューイットがvoをとっていますが、こちらは一転して、エレクトリック・ファンク調の渋いナンバーとなっています。
そして個人的なイチオシの[5]、[6]。
[5]はS.グロスマン作で、ベース、ピアノ、パーカッションによるミステリアスな導入部、中盤でのC.サリヴァンのトランペットとS.グロスマンのソプラノサックスの響きにバップ的な熱さとスピリチュアル的な高揚感を覚えます。
そしてラストの[6]は何と言ってもテーマのカッコよさが秀逸。
如何にもハードバップ的なカッコよさを追求したようなナンバーですが、これが純然たるハードバップに収まっていない(^^;所がカッコよいのです。
楽曲ごとの毛色が異なる分、部分的に聴いてしまうと全体像が捉え難い(=直ぐに好き/嫌いがハッキリされてしまう)可能性はあります。
でも音楽好きの方ならきっと全編を通じて味わえる作品であると思います。
収録曲:
1.Unicorn Lady
2.Understanding
3.Some Other Blues
4.Umma Be Me
5.New Moon
6.Derrick's Dance
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿