コメント内の表記について
アルバム名の引用は<・・・>で、曲名の引用は[・・・]で囲むよう心掛けています。また、邦人アーティストは日本語で、海外アーティストはアルファベット表記を心掛けています。
ラベル付けされていないアーティスト等について
ラベル付けされていない記事(アーティスト)の検索には、左上にある検索フィールドを利用してください。

2007年2月5日

Lenox Avenue Breakdown / Arthur Blythe


リリース:1978年
評価:★★★★
コメント:今のところ、アーサー・ブライス(as)のリーダー作は<Illusions>('81年作)と本作しか耳にしていないのですが、ジャズという言葉を聞く時に無意識に自分で作ってしまう壁というかイメージを易々と乗り越えて(^^;耳に届いてきたのが、このA.ブライスの音なのでした。

特に、<Illusions>と出会った事は、ある意味で幸いでした。
A.ブライスその人のブローは、何と言うか、非常に「圧」を感じます。

肺腑から吹き出される高圧のブレスは、多分、アルトサックスという楽器にはトゥー・マッチなのかも知れません。

がしかし、逆に様々なフレーズが非常に「余裕」を持って奏でられているように感じられます。

その事が全般を通じてイーブンにメロディを奏でることができるタフさを演じるのに一役買っているのかも知れません。

[1]のハッピーさも、[2]の暗鬱さも、[4]のどことなくオリエンタルな響きにも、しっかりと個を感じさせるプレーです。

また、もう一つ耳についたポイントは、flのジェームス・ニュートンのプレー&トーン。

多分、それと意識して聴いたのはこれが初めてだと思いますが、何ともA.ブレイスが本作で表出させようとした音の趣旨に合っていると言いますか、付かず離れず、主役と並ぶ程の存在感を出しています。

前述以外にもセシル・マクビー(b)、ジャック・デジョネット(ds)、ジェームス・ブラッド・ウルマー(g)、ボブ・スチュワート(tuba)、ギルヘルム・フランコ(perc)と、何れ一癖も二癖もある輩ばかりが集っています。

欲を言えば、大好きなC.マクビーのプレーが今ひとつ聴こえてこない・・・って所でしょうか。

勿論、ソロはあるのですが・・・
収録曲
1.Down San Diego Way
2.Lenox Avenue Breakdown
3.Slidin' Through
4.Odessa

0 件のコメント:

コメントを投稿