評価：★★★★
コメント：'80年リリースの＜Love Approach＞に収録された[Funkin' for Jamaica(N.Y.)]がＲ＆Ｂチャートでブレイクした事で、フュージョン系アーティストからコンテンポラリー系アーティストへと評価の域を広げたトム・ブラウン(tp)。
因みに、'90sになって、[Funkin'・・・] はラップをメジャーに押し上げた貢献人の一人であるTone-Locが、自身のヒット作＜Loc-Ed After Dark＞内の曲でこれをサンプリングしています。
もとい。本作はその次作にあたる'81年作品。
知名度から行けば前作に軍配が挙がるとは思いますが、完全に？ブラック・コンテンポラリーに染められた本作では、気持ち良さと聴き易さは更にアップしたのかも知れません。
逆に彼のトランペットを十二分に味わえる・・・という場面は更に少なくなったのかも知れませんが、トータル・クリエーションに目を向けた点とまとまりの良さは評価されて然るべきかと思います。
とは言え、[5]のようなスタンダードをしっかりアルバムに入れている辺りは、ジャズ・トランペッターとしての自負を持っている証なのかも？って思ったりもします。
確かにアーバン。確かにメロウ。良くも悪くもアクの強さが無い分、幅広い層に聴き入れられることは確かでしょう。
収録曲：
1.Let's Dance
2.Magic
3.I Know
4.Midnight Interlude
5.God Bless the Child
6.Night Wind
7.Thighs High (Grip Your Hips and Move)
8.Making Plans
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