リリース:1972年
評価:★★★★★
コメント:私自身がどの作品辺りからファロア・サンダースに「取り込まれてしまった」のかを改めて思い返してみると、おそらく'80sの一連の作品を耳にした事がきっかけだったようです。
名前はおろか、楽曲に対するイメージも無かった事が幸いしたのか、<Journey to the One>や<Rejoice>に何の抵抗も感じず、むしろ、更に探求を続けて(?)'70s作品、'60s作品へと手を伸ばしました。
本作は'70初期作品であり、今回初CD化が叶った作品群の1つでもあります。
既にP.サンダースのさまざまな作品に触れ、その「静と動のコントラスト」や精神を鼓舞させるような音楽にますます惹きつけられていましたが、アフリンカンなパーカッションの乱打にP.サンダースのtsがからむ[1]、後年の作品でも再録される[2]のナチュラルな優しさ、牧歌的/トラッドソングを彷彿とさせる[4]、師であるジョン・コルトレーンへのオマージュであろう[5](ジョー・ボナーの美しいp、嗚呼・・・)など等、よくぞCD化が叶ったものだと喜んでおります。
本作では特にパーカッション系が楽曲の中で非常に大きなウェイトを占めている事はお聴きいただければお判りになると思います。
これが朴訥としていながらも、P.サンダースのtsのみならずヴォーカルと交わることで、何とも言えない精神安定剤になるのです(私の場合は・・・ですが(^^;)
セシル・マクビー(b)、ジョー・ボナー(p)、ノーマン・コナーズ(ds)、ムトゥーメ(perc)等が参加しています。
収録曲:
1.High Life
2.Love Is Everywhere
3.Wisdom Through Music
4.Golden Lamp
5.Selflessness
0 件のコメント:
コメントを投稿