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2014年6月15日

Headline / Steve Khan


リリース:1992年
コメント:前作でのアコースティック路線を継承した布陣、ロン・カーター(b)、アル・フォスター(ds)での第二弾と言えばそうなのですが・・・


もう個人的な注目の的と言えば、はい、第三期?アイウィットネスの出現でしょうか。

全9曲収録の本作において、R.カーター+A.フォスターとのトリオによる作品は6曲、そして残りがこの新々アイウィットネス(笑)によるカルテットでの収録になっています。

ここで新たにアイウィットネスへ参加したのが、なんと、デニス・チェンバース(ds)。カーンさんのHPからまたまたネタを頂戴してみると、この頃既にアンソニー・ジャクソン(b)とD.チェンバースのトリオで欧州をツアーしていたとの事で、ここにマノーロ・バドレーナ(perc)を呼び寄せる事でアイウィットネス形式での新規録音を行う事になったらしいです(根本的にはレコード会社からのアイデア、というよりリクエスト?があったらしいですね)。

取り扱っている楽曲は何れジャズファンなら知っている面子の作品(オーネット・コールマンやクリア・フィッシャー、セロニアス・モンク、ウェイン・ショーター等)であり、々の楽曲に対するカーン氏の解釈を楽しむ、という前作然りのコンセプトで対峙するのが正しい対峙の仕方?

とは言え、そこは偏狭なカーンさんファンの小生。どうしたって新生アイウィットネスの部分([4]、[7]、[9])が気にかかります。

3曲何れにおいても明らかなのは、デニチェンのドラムが(A.フォスターのそれに比べて)やはり太くて大きい事(^^; 続けて聴いていれば小生のようなシロウト耳でも判ります(笑)

前述のように、本作は全て既存曲のカバーとなっており、カーンさん作品をアイウィットネスという演奏形態で再生する、という部分がありませんが、やはり、この形態での演奏はその匂いをぷぅ〜んと醸し出してくれます。

まぁ、欲を言えばカーンさんのコンポーズした曲をこの形態で演じてもらう、という方が個人的には喜びもひとしおだったかなぁと思えました(^^;

実は今回の再視聴でそうした部分に漸く目が(耳が)向くようになった次第でして、以前はもうこの作品辺りに至っては興味そのものが希薄な状態でした。

そう言う意味では、耳が育ったという以前に、多くの作品を1、2度聴いてそのままお蔵入りさせてしまっている罪のようなものを甚く感じ、反省しきりでございます。
収録曲
1.Tyrone
2.The Blessing
3.Autumn in Rome
4.Turnaround
5.Ontem a Noite
6.Water Babies
7.All or Nothing at All
8.Hackensack
9.Caribbean Fire Dance

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