リリース:1967年
コメント:その昔、'80s初期にプリンスが爆発的な人気を博した際の書評に「...スタイルの違いはあるにせよ、インパクトの点ではとしてはスライの再来と言ってもいいのではないか云々」といったのを目にした事がありました。
そんな伏線もあり、少し以前にフッと思いついて入手したままろくろく聴かずにCD棚に積まれていたスライ&ザ・ファミリーストーンの5枚組ボックスが目に留り...(汗)
あまりにも事をパラレルで進めるのもよろしくないと思いつつも、折角気付いたんだし(笑)、一枚だけ聴いてみるかとファーストアルバムを引き抜いて視聴。
因に、オリジナル盤での曲数は12曲([1]-[12])のようで、残りはよくあるボーナストラックとしての追加です。
なので?基本的にはその12曲ベースでのレビューとお考えください(ボートラ不要論者ではありませんが、殆どの場合はCD時代になったときの収録曲数(時間)の短さをカバーするために没テイクをこれに充てる事が多々ありますので、正直、小生がボートラに抱く印象はよくありません(^^;)
内容については、まぁ、デビュー盤という位置づけの評価はあるのかも知れませんが、殊更、スライの音楽だっ!というインパクトとかアクの強さみたいなものは感じられないですね(「中の中」といった感じではないでしょうか)。
'60s終わりという時期を併せて考えれば、ようやく少し枠から外れたブラックミュージックの動きが始まりそうな時期かとも思います。
アフリカンなイメージとプリミティブな繰り返しの気持ちよさから、よりそれら要素を強めたファンクも登場し始めた頃かと思いますが、何れにせよ、ここでのスライがそれを主導しているようには聴こえません。
寧ろ、オーソドックに続いてきたR&Bの流れに乗りつつも、今ひとつ、コレといった(つまりスライらしさみたいな)モノがアイデアに結びついていないような感じです。
偉そうにな事を書かせてもらえれば、ボックスセットに入っていたから視聴したものの、単品でこれを入手・視聴しようとの意欲が起こるか?と問われれば、ほぼ間違いなくNOだろうなぁと。
収録曲:
1.Underdog [Album Version]
2.If This Room Could Talk [Album Version]
3.Run, Run, Run [Album Version]
4.Turn Me Loose [Album Version]
5.Let Me Hear It From You [Single version, stereo]
6.Advice [Album Version]
7.I Cannot Make It [Album Version]
8.Trip To Your Heart
9.I Hate to Love Her [Album Version]
10.Bad Risk [single master]
11.That Kind of Person [Album Version]
12.Dog [Album Version]
13.Underdog [single master]
14.Let Me Hear It From You [single master]
15.Only One Way Out of This Mess [Album Version]
16.What Would I Do
17.You Better Help Yourself
こんにちは。
返信削除スライと言えば真っ先にファンクの原点と言われる
「暴動」というアルバムに手が伸びると思うのですが
私的にはサッパリでしたね・・・
ただSmall Talk~High on You辺りのアルバムに
参加していたラスティ・アレン&ビル・ローダンが
ロビン・トロワーのバンドに加入しているので、
時期を見てもう一回聴いてはみようかな
とは思っています。
コメント、ありがとうございます。
削除>ただSmall Talk~High on You辺りのアルバムに
完全に未聴の領域です(汗)
仕入れた5枚パック版は1st - 5thなので、
<暴動>も入っております。
小生は<暴動>しかまともな視聴歴がないのですが、
耳年増的に「ここが最高到達点か」と勝手に
思い込んでおりますが、その割には、以前書いた
レビューがとても薄いものだったので(恥)、
今回はコレも含めて聴き直しです。