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2005年12月14日

Dedication / Herbie Hancock


リリース:1974年
評価:★★★★
コメント:ちょっと意外な気がしますが、'60sから活躍してきたハービー・ハンコックにして、この時、本作を録音するまでピアノ・ソロ作品は無かったとのこと。

確かに言われてみればそうかも知れません。

周知の通り、H.ハンコックの音楽的基礎にはクラッシクのそれもありますので、ピアノ・ソロもしても(多分)他のプレーヤー(チック・コリアとかキース・ジャレットとか)に勝るとも劣らぬものが出来ると思います。

が・・・この作品、前半のアコースティック・ピアノ・ソロ2曲に対し、後半はキーボード(シンセサイザー)2曲という、何とも歯切れの悪い構成です。

どうせなら、全編アコースティック・ピアノにすればいいものを・・・

おまけに、本作が録られた背景は、「ヘッドハンターズを率いて来日した折に、レコード会社の意向/要望により実現した云々」とのこと。

穿った見方をすれば、バリバリのファンクを聴かせようとやってきたH.ハンコックに「アコースティックものの録音もついでに・・・」というシュチュエーションが見て取れます。何と言うことでしょう・・・

そんな裏話(更には、録音同夜にはヘッドハンターズとしてのライブも行ったらしい)を知るにつれ、輪をかけて[3]、[4]といった曲が妙に悲しく響いてくるのです。

無論、楽曲としての優劣ではなく、同じ[3]、[4]にしても、折角、ヘッドハンターズという立派な再現装置があるのですから何もソロで録音する必要は無いのでは?と思う訳です。

[1]、[2]がアコースティック・ピアノ・ソロとして素晴らしく美しいだけに、その感は一層募りますね(^^;
収録曲
1.Maiden Voyage
2.Dolphin Dance
3.Nobu
4.Cantaloupe Island

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