評価:★★★★
コメント:随分以前に某雑誌で「フュージョンの歴史」みたいな特集が組まれており、その記事の流れの中で(当然ながら?)ジャズ・ロックといったカテゴリにも言及があり、その際に参考アルバムの1つとして列記されていた一枚にチャールズ・ロイドの<Forest Flower>がありました。
確かにC.ロイドという名前を広く知らしめたヒット作ですが、本作はその流れで捉える事のできる次作('67年作)になります。
演奏(ライブ)を繰り広げているのはロックの殿堂でもあるフィルモア・オーデトリアム。
作品の内容もまさに時代と場所+C.ロイドの描くジャズの姿が合わさり、言葉通りアウト・オブ・ジャズ的な様相を呈しています。
かつてゲーリー・バートンと共に同じ時代に同じような感触の作品を残した経緯もあるキース・ジャレット(p)の手による曲もモダンブルース的なフィーリングがたっぷりとありますし、ジャック・デジョネット(ds)にしても、明らかに純然たる4ビートとは異なる変化のあるリズムで盛り立てます。
実のところ、個人的にはC.ロイド作品で耳にしたことがあるのは先の<Forest Flower>と本作だけで、この後のC.ロイドの活動についてはとんと知りません(ミシェル・ペトルチアーニを従えて'80sに復活(?)するまでは)。
が、時代と自らの音楽に対する思惑が一致していた?この時期が、やはり一番面白い時期だったのかもなぁ、、と生意気にも思ったりします。
本作を聴ける方なら、もう少し雑多度(?)の高い同時期のスティーヴ・マーカス(sax)作品を試してみられるのも良いかも知れません。
収録曲:
1.Tribal Dance
2.Temple Bells
3.Is It Really the Same?
4.Here, There and Everywhere
5.Love-In
6.Sunday Morning
7.Memphis Dues Again/Island Blues
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